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「利刀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

利刀の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
その病症に応ぜざれば大害を生じて、忽ち人命をうしなふに至る。これは、譬へば、猿に利刀を持たせ、馬鹿に鉄砲を放たしむるやうなもので、まことに危いことの甚しいでござ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《いちょう》内に妾を臥せしめ、四つ辻で象馬歩車の四兵の闘う処を見せ、闘いに用いた利刀の洗汁を飲ませて欲しいと。王それは出来ぬ相談だ、昔王位にあった時はともかく、....
丹下左膳」より 著者:林不忘
膳の隻眼にちらつく――恋の丹下左膳。 隻腕の身の片思い。 恋慕の糸のもつれは利刀《りとう》乾雲でも断ち切れなかった。 夢に提灯をさげて築山の裾をゆく弥生が....
経世の学、また講究すべし」より 著者:福沢諭吉
冠の生徒にしてこれらの学につくは、なお早しといわざるをえず。その危険は小児をして利刀を弄《ろう》せしむるに異ならざるべし。いわんや近来は世上に政談流行して、物論....