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「利心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

利心の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
折竹は相手を説き伏せた。名を、ダネック探検隊とするということにして、ともかく、名利心を釣り納得させたのである。よかったと、彼はホッと吐息をした。これで、いよいよ....
自叙伝」より 著者:大杉栄
場は大倉喜八郎個人のもので、大倉製糸場の看板をさげていた。そしてこれは喜八郎の営利心を満足させるよりも、むしろその虚栄心のためのものであるようだ。喜八郎は新発田....
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
直して来た。必要がいくらかでも好みに変って来たのであろうか。小初は自分の切ない功利心に眼をしばだたいた。 とにかく、父や自分の仇敵である都会文化の猛威に対して....
眼を開く」より 著者:夢野久作
セチ辛い目にイジメ附けられたお蔭で、人間一切の美徳や仁義孝義を、人間本来の我利我利心理を包むオブラートかカプセルぐらいにしか考えていなかった私は、こうした郵便配....
夏遠き山」より 著者:宮本百合子
イコロジー・オヴ・アドヴァタイズメント》の、これは、積極的手段の一例、愛郷心及営利心を利用する方法の実例として好箇のものであるに違いない。―― 雨がやんだ。靄....
猫先生の弁」より 著者:豊島与志雄
外、いったい猫に何の職分がありますか。」 猫の先生――「そんなことは、人間の功利心が言わせる言葉です。凡そ家畜動物の中で、猫ぐらい人間に近い生活をしているもの....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
し、又は利益の為めに相手を選ばずして結婚せしめんとするが如き、都《すべ》て父母の利心に生じて子を弄ぶものなれば、仮令い親子の間にても断然その命を拒絶して可なり。....