利益配当[語句情報] »
利益配当
「利益配当〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
利益配当の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
。それは五千円ほどであった。安之助は当分の間、わずかな月給と、この五千円に対する
利益配当とで暮らさなければならないのだそうである。 「その配当だって、まだどうな....
「断層顔」より 著者:海野十三
もらいたくてね」 帆村は、ぶっきら棒にいった。 「何だ、仕事かい。まさか新しい
利益配当の提訴事件じゃないんだろうね。もう隊には、儲けはちっとも残っていないんだ....
「ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
して決議した。「当院が今日の如く隆盛におもむいた以上さらに有料寝台を増して、その
利益配当を最初犠牲的社会奉仕をしたX嬢その他出資者に分つのが最も合理的な感謝手段....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
あった。 家産の管理を引受けた弟のエドワードは始めは月給を貰っていたが、後には
利益配当の方法によった。小麦が安くなったので、乳牛を飼い始め、一八八五年に十二頭....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
三寄宿舎に収容しています。そうして通勤、寄宿の如何を問わず、その給与は、固定給と
利益配当給の二つですが、なおそれ以外に出来るだけ生活の保障法を講じています。 ....
「地上」より 著者:島田清次郎
、三期も続いて欠損を続けているが、この六月職工の待遇でどうにかやりくりして五分の
利益配当をやった。ところが職工がストライキを起こして未だに纏まりがつかない。そこ....
「書記官」より 著者:川上眉山
十万とは馬鹿馬鹿しい安価だ。棄値に売っても五十万の折紙、毎年の採掘高は幾十万円、
利益配当の多いことはまず炭山にはほとんどまれで、その炭質の良いことは遠く三池の石....