到着[語句情報] » 到着

「到着〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

到着の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
おぎん」より 著者:芥川竜之介
。刑場はちょうど墓原《はかはら》に隣った、石ころの多い空き地である。彼等はそこへ到着すると、一々罪状を読み聞かされた後《のち》、太い角柱《かくばしら》に括《くく....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
影を認め得たり。しかれども時遅れたれば、容易に追迫すべくもあらざりき。しこうして到着地なる石動《いするぎ》はもはや間近になれり。今にして一躍のもとに乗り越さずん....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
できないということになる。そこで初めて世界の人類が長くあこがれていた本当の平和に到着するのであります。 要するに世界の一地方を根拠とする武力が、全世界の至ると....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
その人たちも、誰も会場が吉原というのを厭わず、中にはかえって土地に興味を持って、到着帳に記いたのもある。 「吉野橋で電車を下りますまでは無事だったんですよ。」 ....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
なレザーの模範的装釘も痕跡だになく亡び、此頃での大出版と云われる剣橋現代史も尚だ到着したばかりの十四冊物百数十部即ち凡そ二千冊が大抵灰燼となって、僅に残存した数....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
御苦労ながら。 僧都 (苦笑す)若様には、新夫人の、まだ、海にお馴れなさらず、御到着の遅いばかり気になされて、老人が、ここに形を消せば、瞬く間ものう、お姿見の中....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ていましたが、それもそう長いことではなく、いよいよ私にとりて地上生活の最後の日が到着いたしました。 現世の人達から観れば、死というものは何やら薄気味のわるい、....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
第次第に四方に伝播し、やがて高山の頂巓から、世界に向って呼びかけねばならぬ時代も到着する。見よ、その時、この隠れたる神の児達が、大地の下層より蹶起して、自己の体....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ルにつき、オステンドから海を渡ってヂールに帰り、同じく二十三日には既にロンドンに到着した。 ファラデーは再び王立協会に帰って、以前と同じ仕事をやりだしたが、フ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
に浮んでいるように見えた。 夕闇が迫るころ、イカバッドはヴァン・タッセルの城に到着した。すでに近隣の才子佳人が大ぜい集っていた。年とった農夫たちは、鞣皮のよう....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
出発の御通知も下さらず、幹事一同は大狼狽。勿論、催能は明日に迫りましたものを、御到着にならぬという事は断じてないと信じてはおりますものの、各々気が気ではありませ....
妖怪報告」より 著者:井上円了
旅亭の下婢、左側の障子を開き、手に電報を持ち、予に告げて曰く、「ただ今、君へ電報到着せり」と。予、なにごとの出来せしやと疑いながらただちに披封すれば、なんぞはか....
活人形」より 著者:泉鏡花
てと、やがて時刻になりしかば、終汽車に乗り込みて、日影ようよう傾く頃、相州鎌倉に到着なし、滑川の辺なる八橋楼に投宿して、他所ながら赤城の様子を聞くに、「妖物屋敷....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
へ首切りがあった旨の通知があったので、私は高梨君とともに現地に行った。阿仁銅山に到着し、鉱夫長屋の一室で作戦をねっていると、夜中の一時ごろと思うが、突然会社側の....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は五大隊半に過ぎなかった。これが当時の用兵術である。 ナポレオンは十日サボナに到着、この日ボルトリは墺軍の攻撃を受け同地の守兵は夜サボナに退却す。ナポレオンは....