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制法
「制法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
制法の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
信いたし、最も敬神の儀怠慢いたすまじく、生涯師弟の儀忘却|仕るまじき事。 公の御
制法に相背き候儀は申すに及ばず。すべて古学を申し立て、世間に異様の行ないをいたし....
「厨房日記」より 著者:横光利一
化をしているものとは思わなかった。政治季節になると、いつもの通り掲げられる米穀統
制法という看板も、つまりは、地方の商人を破壊している産業組合の主態である農村を救....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
情を以て告ぐ。阿那律言う、姉妹よ我等はまさにこの悪業を作《な》すべからず、世尊の
制法もまた聴《ゆる》さざる所なりと。寡婦言う、我はこれ族姓にして年は盛りの時に在....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
欧州封建時代の領主は臣下の婚礼に罰金を課したから、この二事を混じて中古処女権てふ
制法が定まりいたと信ずるに至ったのだとある。しかし上述通り欧州外にもこの風行われ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ニア人が牛を生きながら食う法で、ブルースはかの国の屠者を暗殺者と呼んだ。モーセの
制法を守る言い訳に、五、六滴を地に落した後《のち》屠者二人または三人は上牛の脊の....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
は、国家自身の政治的文化統制方針が控えていたのであり、更にその奥には各種の思想統
制法律(治維法・出版法・等)が控えているのである。だからこそこの私的――従って又....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
相を訪問して、百名の賛成署名による反対決議文を手交した。この冬の議会には、この強
制法に対する修正案が政党各派の間から提出されそうである。 之に対して商工省当局....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
的有効さがあるのだ。それを説明しよう。 六十七議会の政府提出による農業関係の統
制法案は、米穀自治管理法案、米穀統
制法案中改正法律案、籾貯蔵助成法案、産繭処理統....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
であるにかかわらず、藩庁は藩士の進退をするし、また家禄等も、最前いった人数扶持の
制法で渡した。それから土州長州両軍の滞在費は総て我藩で支弁せねばならぬ、これがな....
「坂田の場合」より 著者:豊島与志雄
。それから話は一転して、一般の景気のこと、就職難のこと、米穀の価格のこと、米穀統
制法のことなどに及んだ。坂田はぼんやり耳をかしてるだけだった。坂田が立上ると、中....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
なり、異なるがゆえに、学問所に政談を禁じて、多く政治の書を読ましめざるなり、その
制法・規則さえ定まれば、二者の分界明白にして人を誤ることなし、との説あれども、た....
「三国志」より 著者:吉川英治
時をよろこんでおるふうだ。この上は、ご遺言どおり姜維を後陣として、われらもまた、
制法に従って退陣にかかろうではないか」 と、相談した。 予定のことである。異....