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制覇
「制覇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
制覇の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
り、遂にデモクラシーによつて順調に進んでいる富裕なる先進國の支配力を破壞して世界
制覇を志したのが、今次の大破局をもたらしたのである。 この間すべてを唯物的に取....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
る。 これまでに書かれた空想科学小説などに、原子爆弾の発明に成功した国が世界を
制覇するであろうと書かれているが、まさに今日、そのような夢物語が登場しつつあるの....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
ゝ手本だよ。そう云えば※鈴木だって、手はこれと同じ手を喰らわされたんだ。金融資本
制覇の一つの過程だな。 そればかりでなく、「H・S」の製罐数の大部分は親会社で....
「道標」より 著者:宮本百合子
の他は国際カルテルにまでひろがっているということを、津山進治郎は「新興ドイツ」の
制覇として話すのだった。おそろしく素朴で、しかも自分の云っていることにゆるがない....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
つことに成功したのであった。そして丁度二、〇〇〇年を迎えて、敢然立って、太青洋の
制覇と、イネ帝国再建の戦を起したというわけだった。 三十年後の今日、彼等の根拠....
「国際婦人デーへのメッセージ」より 著者:宮本百合子
一つの切実な課題の前に立たされているのですから。それは、帝国主義の物狂おしい世界
制覇の欲望に抗し、世界人民の平和と民族の独立を守らなければならないということです....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
な闘争主義を精神の中にもっている日蓮宗は、戦争中まっさきに超国家主義と日本の世界
制覇を激励した。軍人、ファシスト、街の親分たちの間に信者を多く持っていた。その日....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
出来ない。彼等の美的教養の限界がそれをゆるさないのである。欧米の国力は殆ど世界を
制覇していたので、今日まで彼等の美は即ち世界の美となった。ギリシャの円柱は現に東....
「埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
愛鷹山南麓の高国寺城を預かることになった。これがきっかけとなって、北条早雲の関東
制覇の仕事が始まったのである。彼が伊豆堀越御所を攻略して、伝統に対する実力の勝利....
「黒船来航」より 著者:服部之総
中国
制覇の足がかり 阿片《あへん》戦争(一八四〇―四二)で中国が開国した後は極東の....
「三国志」より 著者:吉川英治
り、わしに代って母に孝養をしてあげてくれ」 そう云い残して、彼はふたたび南方の
制覇におもむいた。 彼は、戦い取った地には、すぐ治安を布いて、民心を得ることを....
「三国志」より 著者:吉川英治
も多かった。 ここはすでに遠征の地である。遠征からまた遠征へ、そうした果てなき
制覇に邁進している間に、遠い都に変が起ったらどうするか。また荊州の劉表、玄徳など....
「三国志」より 著者:吉川英治
われたり。曹賊の経歴を見れば、朝廷にあっては常に野心|勃々。諸州に対しては始終、
制覇統一の目標に向って、夜叉羅刹の如き暴威をふるっている。袁紹、呂布、劉表、およ....
「三国志」より 著者:吉川英治
孔明の容子には、 (このたびこそ、司馬懿を必殺の地へ引き入れて、一挙に年来の中原
制覇を達成しなければならぬ)とする非常な決意がその眉にもあらわれていた。 彼は....