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刺傷
「刺傷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
刺傷の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
。これはおかしいと更に解剖をすすめたところ、遂にふみ子の死因が、短刀による心臓部
刺傷であると判断せられていたのは大間違いで、実は高圧電気による感電死であり、その....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
な短刀様の兇器で背後から第六胸椎と第七胸椎との間に突立てた、創底左肺に達する深い
刺傷である事が判った。尚、屍体が機関車から投げ出された際に出来たらしく、顱頂骨の....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
―」
――創は左第五第六肋骨間を貫き左心室に突入せる、正規の創形を有する短剣
刺傷にして、算哲は室の中央にてその束を固く握り締め、扉を足に頭を奥の帷幕に向けて....
「光の中に」より 著者:金史良
の方へ駆け寄って経過をきいた。彼の話では生命には別状もないだろうが、何しろひどい
刺傷でどうしても一カ月の入院治療は要するから、今に意識を返すのを待って、どこかほ....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
ねえ。』 喬介に寄り添いながら私が言った。 『全くだ。体中傷だらけだよ。心臓の
刺傷と後頭部の猛烈な打撲傷――二つの致命傷が一つの肉体に加えられているんだ。そし....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
争われぬ貫録があった。創傷は、顱頂骨と前頭骨の縫合部に孔けられている、円い鏨型の
刺傷であって、それが非常なお凸であるために、頭顱の略々円芯に当っていた。創傷の径....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
ない。 一、出血の状況から見て、加害者の衣服は血を浴びているであろう。 一、
刺傷によって判ずるに犯人は相当の腕の力があるらしい。 一、大鹿のズボンのポケッ....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
く上行大動脈を切断しているものと思われたが、円形の何か金属らしい、径一|糎ほどの
刺傷だった。 そして、その一帯には、砕けた検圧計の水銀が一面に飛散っていて、そ....
「犯人」より 著者:坂口安吾
いた。 人見が屍体を調べて里村に伝えたことは次の数点にすぎない。 傷は腹部の
刺傷一ツ。それが死因で、他に撲殺や絞殺の跡はない。暴行をうけたらしい様子は見うけ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
がない。また前例もないこと」 甲斐守は膝をにじり、 「して、石庵の検案は」 「
刺傷《さしきず》らしいと申す」 といって、言葉を切り、 「……かりに
刺傷だとし....
「予謀殺人」より 著者:妹尾アキ夫
、ドクター・ヒルズの報告をきいたのですが、背中の左がわに七つばかりの深いナイフの
刺傷があって、血がたくさんでていて、ドクター・ヒルズは出血のため、一二分の間に死....