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刺衝
「刺衝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
刺衝の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三郎爺」より 著者:宮本百合子
はお手のものの普請を始めたのである。 今も昔も、存外些細なことで、人の名誉心が
刺衝されることには変りがなかったものと見えて、数ある若者のうちから新百姓に選ばれ....
「男女交際より家庭生活へ」より 著者:宮本百合子
の価値、人の理想と云う眼界にまで敷衍して考えたいと思います。 故に、或る観念に
刺衝せられた場合の或る国民は、その観念を知らず、又所有しない他の国民より、人とし....
「昨今の話題を」より 著者:宮本百合子
学的な不幸事をも生む者と生れるものとの関係、その関係に対する真面目な社会通念への
刺衝として、うけとるのである。 家庭を尊重し、一家における親子の生活に関心を置....
「深く静に各自の路を見出せ」より 著者:宮本百合子
きさつは、人類の祖先が原始的生活を営んでいた時代、直に一|集団《マッス》の本能を
刺衝するものとなった。彼等は、自分等がそれによって相争うことの善悪も、必要・不必....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
や力のように反動の発生を描いて居りますから。反動そのものが、又統一された方向への
刺衝となる力をふくんでいるその生きた関係はなかなか描かないから。たとえば旧教に対....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
街頭の実践運動家といえども倫理学的な指導原理を持ち、それによって社会革新の情熱を
刺衝されないものは少ない。それどころか自分の社会革新の思想の正しい所以を合理的に....
「日記」より 著者:宮本百合子
学生は愉快で、快活に見えた。が、反動によって、彼女等が、女権と云うことにいかほど
刺衝されて居るか。 又、仲間の一人が、左様なことについて話すのを、教師が通訳す....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
無為《むい》に日月《じつげつ》を消する者に非ず、生来の習慣、あたかも自身の熱心に
刺衝《ししょう》せられて、勉強せざるをえず。而《しこう》してその勉強の成跡は発明....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
は、飲食なかるべからず、大気、光線なかるべからず、寒熱、痛痒《つうよう》、外より
刺衝《ししょう》して内よりこれに応じ、もって一身の働きを調和するなり。今にわかに....
「政事と教育と分離すべし」より 著者:福沢諭吉
また近時の日本にて、開国以来大に教育の風を改めて人心の変化したるは外国交際の
刺衝《ししょう》に原因して、その迅速なること古今世界に無比と称するものなれども、....