則る[語句情報] »
則る
「則る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
則るの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
つ合作運動が「資本主義を否定するが同時にマルキシズムをも否定する」処の「王道」に
則るものだったからに他ならない(一五五頁)。――ここに凡てのアジア主義の、凡ての....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
スである。彼にあっては、範疇とは、人々が公共的に語るに際して、その云い表わし方が
則るべき幾つかの範式を意味する。何が、何時、何処で、どれ程、どういう具合に、等々....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
なければならぬことになるが、そうすると宇宙の歴史的秩序に逆行するので、その場合に
則るべき客観的な秩序が見出せないから、例えばフィヒテの Anstoss とか、ヘ....
「辞典」より 著者:戸坂潤
観念性)、併しそうかと云って、主観の任意に委ねられるのではなくて、主観自身が自ら
則るべき規則を意味するから却って客観性を有つ。凡そ認識の(又カントに従えば存在成....
「水の女」より 著者:折口信夫
たものである。神自身と見なし奉った宮廷の主の、常も用いられるはずの湯具を、古例に
則る大嘗祭の時に限って、天の羽衣と申し上げる。後世は「衣」という名に拘って、上体....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
。朝茶の炉手前は何かしら苦業を修する発端で、その日も終日不可解の茶の渋味を呪法に
則るごとき泡立てに和らげて、静座しつつ、楽の茶碗を取りあげて、ひとりで苦しんで喫....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
しておいて、自由に流れる拍子を把握するのが、肝腎だと考える。将来の小曲が、短歌に
則るべきだと言うのは、琉歌・なげぶし等の形から見ても見当がつく。日本の歌謡は、古....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
脚色は努めて史実を離れないのを専一とし、衣裳道具のたぐいも努めてその時代の風俗に
則ることにしたので、ともかくもその外形だけは著るしく変わったものになって、在来の....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
で記されねばならなかったし、詔勅も上奏も太政官符も戸籍も歴史も、すべて支那文化に
則る政治風教の百科の事務はみな漢文の記録にたよらなくてはならなかった。大学は官吏....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
文芸である以上、それは能楽や歌舞伎が全然古い型を習熟し、日本画がある点まで古法に
則ることを必要とするに準じ、俳句もまたある点まで俳句らしい俳句を作るために、古俳....