前出[語句情報] »
前出
「前出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
前出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
端へ行くたア、水を汲んでやります」 女「焼豆腐を煮てやりたいと思うが、勘次、お
前出来るかえ」 勘「えゝ出来ますとも私《わっち》が煮て上げましょう」 女「お....
「放浪」より 著者:織田作之助
ず、追い廻しの順平がひとり料理場を掃除しているところだった。主人に相談すると、お
前出来るだろうといわれ、へえ出来まっせとこんどは自信のある声でいった。一月の間に....
「入れ札」より 著者:菊池寛
外さまへねがいますといって引き下がれ。 浅太郎 何だと。 忠次 おい! 浅! 手
前出すぎるぞ。黙っていろ! 浅太郎 はい。はい。 (釈迦の十蔵、ふとひざをすす....
「駈落」より 著者:佐左木俊郎
をほどいた。菊枝も大変嬉しかった。 この爺さんは、昔は非常な働き手だった。二人
前出来ないことは、たった一つ、使い歩きだけで、いっぺんに、西へ行ったり、東へ行っ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
の頂上午前十時、南岳三角点午後十二時、一ノ俣小屋午後三時帰着。 第三日 晴、午
前出発、唐沢入、北穂の尾根午前十時、頂上十一時、唐沢三角点午後零時、奥穂の頂上十....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
様でげす、別に面白い話もありませんですな」 鐵「気のねえ人だな何か他に」 ○「手
前出て先へ喋るがいゝ」 鐵「喋るたって己ア喋る訳には行かねえ、何かありませんかな....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
小さい厨子で、お虎の前へ置き。 母「これは私が良人の形見でございまして、七ヶ年|
前出た切り行方が知れませんが、大方死んだろうと考えていますから、良人の出た日を命....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
持って来ても、己の所へ這入る事が出来めえが、是にゃア困った」 みね「それじゃアお
前出掛けて行って、途中でお目に懸ってお出でな」 伴「馬鹿ア云え、そんな事が出来る....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
す、帰る事も出来ず、それからまア漸との事て因幡町の棟梁の処え転がり込んだが、一人
前出来た仕事も身体が利かねえから宰取をして、今日始めて手伝に出て、然うして妹に遇....
「二少女」より 著者:国木田独歩
ないッて、平岡さんが、是非今日私に貴姉のことを聞いて呉れろッて、……明朝は私が午
前出だもんだから……」 「成程そうですねェ、真実に私は困まッちまッたねエ、五週間....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
んが、それをおぼえていたのが少年はどんなに切なかったでしょう。 「じゃどうしてお
前出かけないんだい。」と、おじいさんはまた問いかけました。 「お前、いつの年だっ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
いう種類のもので、沈潜重厚の作というわけには行かない。同じく句の繰返しがあっても
前出天智天皇の、「妹が家も継ぎて見ましを」の御製の方がもっと重厚である。これは作....
「放浪」より 著者:織田作之助
ず、追い廻しの順平がひとり料理場を掃除しているところだった。主人に相談すると、お
前出来るだろうといわれ、へえ出来まっせとこんどは自信のある声でいった。一月の間に....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
、既に文安の「※嚢抄」にも、明らかに「エッタ」と仮名書きしてあるのである。それを
前出の「塵袋」に「エタ」とあるのは、当時果してその通り呼んでいたものか、或いは口....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
ーヴェンが友ヴェーゲラーに贈った一枚である。複製はフリンメルの第五十一頁。および
前出の Musical Times 第二十一頁) 一八一五年――ルトロンヌの素描....