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「前漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

前漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
だとは気の毒千万な。 「虎と見て石に立つ矢もあるぞかし」という歌がある。普通に『前漢書』列伝李広善く射る、出猟し草中の石を見て虎と思い射て石に中《あ》て矢をい没....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ある。 案ずるに、西域に刀を呑み、火を呑むたぐいの幻術を善くする者あることは、前漢時代の記録にも見えている。これも恐らくそれらの遺術を相伝したもので、仏氏の正....
正岡子規」より 著者:夏目漱石
、向うで極《き》めている。まあ子分のように人を扱うのだなあ。 又正岡はそれより前漢詩を遣《や》っていた。それから一六風か何かの書体を書いていた。其頃僕も詩や漢....
十二支考」より 著者:南方熊楠
子』に〈巳の日山中に寡人と称せるは、社中の蛇なり〉とある、蛇を以て巳に当てたのも前漢以前から行われた事だろうか。すべて蛇類は好んで水に近づきまたこれに入る。沙漠....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に十二禽を十二支に当てるは後漢に始まったと論じた。しかし『古今要覧稿』五三一に、前漢の書『淮南子《えなんじ》』に山中で未の日の主人と称うるは羊なりといい、戦国の....
孔子」より 著者:和辻哲郎
て王充の『論衡』の文を引き、それにもとづいて少なくとも斉魯二篇本と河間七篇本とが前漢中期以前に存したことを認め、さらにこの両者を現存の『論語』の中にもとめて、学....
三国志」より 著者:吉川英治
遠慮には及ぶまい。なにもご辺の公職に席を上げようといったのではなく、ご辺の祖先は前漢の帝系であり、国のため功績もあったことだから、それに対して敬意を払ったわけだ....
三国志」より 著者:吉川英治
るように、その祖先に、諸葛豊という人があったということ。 また、その諸葛豊は、前漢の元帝の頃、時の司隷校尉の役にあり、非常に剛直な性で、法律にしたがわない輩は....
三国志」より 著者:吉川英治
てくり返されているからである。 そこで漢朝というものも、後漢の光武帝が起って、前漢の朝位を簒奪した王莽を討って、再び治平を布いた時代には、まだ民心にいわゆる「....
失うた帳面を記憶力で書き復した人」より 著者:南方熊楠
、終身忘れずと」。 もっとも古いところでは、今より約千八百年前成った、班固の『前漢書』五九の張安世の伝にある。「上、河東に行幸す。かつて書三篋を亡《うしな》う....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
もつようになったことの今日にわかるのは、前一世紀もしくは二世紀であって、シナでは前漢の時代である。これが日本民族の歴史時代のはじまりである。それより前のこの民族....