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「前編〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

前編の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
きり男の胸をゆすぶってみた。 しかし男は材木のように感じなく熟睡していた。 (前編 了)....
サフラン」より 著者:森鴎外
われるので、早くから少しずつ習った。文典と云うものを読む。それに前後編があって、前編は語を説明し、後編は文を説明してある。それを読んでいた時字書を貸して貰《もら....
党生活者」より 著者:小林多喜二
ないのだ! 今、私と須山と伊藤はモト以上の元気で、新しい仕事をやっている……(前編おわり) (一九三二・八・二五) 作者附記。 この一篇を同志蔵原惟人におくる。....
善の研究」より 著者:西田幾多郎
。第二編は余の哲学的思想を述べたものでこの書の骨子というべきものである。第三編は前編の考を基礎として善を論じた積《つもり》であるが、またこれを独立の倫理学と見て....
映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
しい。片岡千恵蔵氏もよほど苦心はしたようであるが、どうも成効とは思われない。あの前編前半のクライマックスを成す刃傷の心理的経過をもう少し研究してほしいという気が....
若き精神の成長を描く文学」より 著者:宮本百合子
パアフィルド(ディッケンズ)と云われている作品であるけれども、この忘れ難い小説の前編の中ごろ以下、サルランド中学校の若い生徒監としてプチ・ショウズが経験する野蛮....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の続きでしょうか。それならばおあきになった時、こちらへ送って頂きたいと思います。前編はやはりお友達からのものでしょうか。やはりお返ししなければならないものでしょ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
かしそれを考察するには、ただそれがあり得べきものでさえあればいい。 かくて私は前編において、一つの修道院のことを敬意をこめた調子で語ったのである。そして中世を....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
て知られてる男で、別名をプランタニエもしくはビグルナイユと言っていた。その名前は前編で読者の既に見たところである。このパンショー一名プランタニエ一名ビグルナイユ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
抗という一事のうちに一括する。 第三編(家の中、アントアネット、女友だち)は、前編の狂暴な熱中と憎悪に対照する、穏かなしみじみとした雰囲気の中にあって、友情と....
こま犬」より 著者:岡本綺堂
という程度にとどまっているものもないではないが、その異なるものは努めて採録した。前編の「青蛙堂鬼談」に幾分の興味を持たれた読者が、同様の興味をもってこの続編をも....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に眠るがごとくにこの世を去り、静かに墓地に葬られた頃になると、落涙を禁じ得ない。前編に大体の伝記を述べて、後編に研究の梗概を叙することにした。 大正十二....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
arlic そのもので、これは松村任三《まつむらじんぞう》博士の『改訂植物名彙』前編漢名之部に出ている小蒜すなわち蒜である。松岡恕菴《まつおかじょあん》の『用薬....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
の一、二を挙げて示すこと左のごとし。 政府の強大にして小民を制圧するの議論は、前編にも記したるゆえここにはこれを略し、まず人間男女の間をもってこれを言わん。そ....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
たというのも、やはり一種の地主神を護法に使ったのであった。今も大峯山中には、一寸前編に云った様に、この時行者に使役せられた鬼の子孫だと称するものが住んでいる。 ....