前膊[語句情報] » 前膊

「前膊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

前膊の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:斎藤茂吉
、重曹の明瓶などに飼っていたことがある。無論蚤の成虫もつかまえて飼って居た。時々前膊の皮膚に瓶の口を当てて血を吸わせたりする。蚤の雄が一瞬に飛ついて雌と交尾した....
増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
若い武士が襲った。二人とも、麻の草鞋に野袴、革の襷を十字にかけた肉瘤盛り上がった前膊が露である。笠もない、覆面もしない。 経机の上へ悠然と腰をおろして、前の畳....
肉腫」より 著者:小酒井不木
白布の上に、琺瑯鉄器製の盆をそっと載せ、ガーゼの覆いを取り除けた。五本の指、掌、前膊、上膊、肩胛骨、その肩胛骨から発した肉腫が頭となって、全体が恰も一種の生物の....