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「前衛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

前衛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
外科室」より 著者:泉鏡花
服の扮装《いでたち》にて煙突帽を戴《いただ》きたる蓄髯《ちくぜん》の漢《おとこ》前衛して、中に三人の婦人を囲みて、後《あと》よりもまた同一《おなじ》様なる漢来れ....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
もし勝利に自信がなく、準備も間に合わないとすれば、今日大西洋海底に蟠居する彼等の前衛集団を攻撃することによって、無用不利の刺戟を彼等の本国に与えることは策の上々....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
ぐ来られたので、鞄もそのまま持っていられました」 かの女の胸に、すぐそれが巴里前衛画派中今は世界的大家であるK・S氏であることが判明した。 「一人で? それと....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
武田左馬助信豊(信玄弟の子)、小山田|右兵衛信茂、跡部大炊助勝資等。勝頼自らは、前衛望月右近、後衛武田信友、同信光等と共に清井田原の西方に陣した。各部隊共兵三千....
鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
も、市木、大山、後藤等の諸将が倒れた。 伏見口の方には、最初から新選組が幕軍の前衛として、駐屯していた。 慶喜が二条城を去った後、永井|玄蕃頭が、之を預り大....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
て、その裾は深谷の方に布きながら、頂上を匝ぐって、渦を巻いている。西北の仙丈岳を前衛として、駒ヶ岳、鋸岳、木曾駒山脈の切れ間に谷が多いので、このように水蒸気も多....
父帰る」より 著者:小林多喜二
不景気の責任を労働者に転嫁して、首切りをやる。それを安全にやるために、われ/\の前衛を牢獄につないで置くのだ、――今になって見ると、お君にはそのことがよく分った....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
、役目柄そんなこと位を知らんでどうするのじゃ。いずれ後でゆっくり叱ってくれるわ」前衛部隊 第一岬要塞の附近はあやめもわかぬ闇の中に沈んでいた。 だが、大総督....
怪塔王」より 著者:海野十三
もっていました。 刻々と戦闘のはじまる時刻は近づいてまいります。 そのとき、前衛の飛行部隊がいよいよ戦闘をはじめたという知らせが、無電班へはいってまいりまし....
農民文学の問題」より 著者:黒島伝治
工場プロレタリアとは、その所属する階級がちがっている。そしてプロレタリア文学が「前衛の立場に立って物を覗、かつ描く」という根本的な方針が、既に、一年前に確立され....
私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
これにさかのぼり、「カリガリ博士」のような表現派の新しい映画や、「ひとで」なぞの前衛映画にも、なにかフィルムの構成の面白さや、「ドクトル・マブーセ」「吸血鬼」の....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
おる様は、丁度、横綱の土俵入を見るようだ。さはいえ、乗鞍や槍の二喬岳を除けば、皆前衛後衛となって、恭しく臣礼を取っているにすぎぬ。槍ヶ岳対穂高岳は、常陸山対梅ヶ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
る今日にあっては、余りにも中庸を得過ぎているに違いない私の構想も、当時思想統制の前衛としての国文学界においては、それが明晰に語られるならば、異端の烙印を蒙るおそ....
作家としての問題」より 著者:小川未明
が、芸術は、そんな不自由なものでない。自から不自由の中に軌範の立ち籠って、政治の前衛をもって任ずるものは、自から異いますが、なるべく、多くの異彩ある作家が輩出し....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
考え、予定に基づき主力をもってサルジニア軍に向い前進するに決し、その部署をした。前衛たる部隊は十三日コッセリア古城を守備していた墺軍を攻撃、十四日辛うじてこれを....