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剣の舞
「剣の舞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
剣の舞の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
きたかった。 「いや、万事首尾よく済みました。」と景蔵が言った。「式のあとでは、
剣の舞もあり、鎮魂の雅楽もありました。何にしろ君、伊那の谷としてはめずらしい祭典....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
多勢の水兵が帝都の街頭に時ならぬユニフォームの花を咲かせ、夜は品川湾の空に光芒の
剣の舞を舞わせた。 この日病床で寝ていたらたくさんの飛行機が西の空から東へかけ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
して怪物丹下左膳のしゃがれ声。
「おいッ! 源十ッ! 八丁堀が参った。また一つ、
剣の舞いだぜ」
と! うわあッ! というおめきが屋敷の四囲に!
御用ッ!
....
「雑記帳より(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
来るそうである。 映画の立廻りの代りにこの「花取り」を入れて一層象徴化されたる
剣の舞を見せたらどうかと思うのである。その方がまだしも「芸術的な退屈」さである。(昭和九年二月『文体』)....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
って、チラとほころびた乱雲の隙間から、カーッと空の明るみが射し、一瞬、目ざましい
剣の舞を描いてみせた。 だが、雲の閉じるとともに、それもまたたく元の闇――、修....
「三国志」より 著者:吉川英治
」 と、曹操は眸もはなたず二人を見ていたが、やがて、 「せっかく参ったものだ。
剣の舞は見るにおよばんが、二|樊※に酒杯をつかわせ」 と、亭上から云った。 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
の軍旅にて、今日のもてなしに、恨むらくは音楽の饗応を欠いておる。依ってそれがし、
剣の舞をなして、太守の一笑に供え奉る。――」 いうかと思えば、はや腰なる長剣を....
「三国志」より 著者:吉川英治
、気がついたからだった。 「――あいや、私にはまだ武勲がないので、せめて座興に、
剣の舞でも舞って、諸兄の労をお慰め申さんかと存じまして」 いいながら彼はすぐ起....