剣相[語句情報] » 剣相

「剣相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

剣相の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
主水之介の面前に擬《ぎ》しました。さすがに一流の使い手らしく、なかなか侮りがたい剣相を見せていましたが、しかし退屈男の胆《きも》の太さはそれ以上でした。 「ウッ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
かりの夕景とは言い条、いわゆるこれが良剣よく人をして殺意を起こさしむと言う、あの剣相の誘惑だったに違いない。――ほのめく短檠の灯りの下で、手入れを終った刀身をじ....
稲生播磨守」より 著者:林不忘
はたと膝を打ち、播磨守へ)殿にもお聞き及びと存じまするが、これなる久保奎堂氏は、剣相をよくつかまつります。刀の観相きわめて奇妙でござりまして、その効著しく、世上....
播州平野」より 著者:宮本百合子
なく神経のこわばった若い士官は、こんな情況になることとは予想もしなかったらしく、剣相な上眼づかいで、低く何か答えた。 「生意気だ、気にくわんとおっしゃるが、私の....
丹下左膳」より 著者:林不忘
すでに大の乾雲を手にして、いまはただの小の坤竜にいき悩んでいるのみと聞いては、二剣相ひくと言われているだけに、いま手をひいて諦めることは、かれの集癖の一徹念がど....