剥げちょろけ[語句情報] » 剥げちょろけ

「剥げちょろけ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

剥げちょろけの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
暗黒公使」より 著者:夢野久作
だ縮緬の蔽いが……しかも寸法の合わないものが掛かっているだけで、中味は昔のままの剥げちょろけた古物に違いないのである。只そんなものが、色々の贅沢な装飾品で、如何....
別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
、それでも、其れも着ていれば目に立たぬが、下には、あの、もう袖口も何処も切れた、剥げちょろけの古い米沢琉球の羽織に、着物は例の、焼けて焦茶色になった秩父銘仙の綿....
」より 著者:織田作之助
思われた。一町先が晴れてもそこだけは降り、風は黒く渡り、板塀は崩れ、青いペンキが剥げちょろけになったその建物のなかで、人びとは古障子のようにひっそりと暮していた....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ですが、以前のままの大きな古い建築で、軒下には青い獅子頭などが突き出ていました。剥げちょろけですがね。二階が出張っていましてね。それに入口の板の間が広く、柱が大....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
る大きな写真を指しながら、 「この写真が、その頃写したものなんですよ」 見ると剥げちょろけた塔のような建物を背にして、石段の上に五六人の男が立ったり蹲踞だりし....