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剪裁
「剪裁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
剪裁の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「余が翻訳の標準」より 著者:二葉亭四迷
たり、原文の韻のあるのを無韻にしたり、或は原文にない形容詞や副詞を附けて、勝手に
剪裁《せんさい》している。即ち多くは原文を全く崩して、自分勝手の詩形とし、唯だ意....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
片、洞門を閃めき過ぐる川水の影に見ると云う趣。心憎い結構の寺である。
※駝師が
剪裁の手を尽した小庭を通って、庫裡に行く。誰も居ない。尾の少し欠けた年古りた木魚....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
――――――――――――― 玄機は才智に長けた女であった。その詩には人に優れた
剪裁の工があった。温を師として詩を学ぶことになってからは、一面には典籍の渉猟に努....
「旅愁」より 著者:横光利一
ることが、下らぬ躊躇に見え、自分の目差す針路だけは他人のものではないと思われた。
剪裁されたばかりの青枝を跨ぎ、寛ぎの出て来る小丘を降りてからもう病葉の散る橡の樹....