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割り当て
「割り当て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
割り当ての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
らぬではないか。それに何とも致方のないのはそれぞれの霊魂の因縁、めいめいきちんと
割り当てられた境涯があるので、たとえ親子夫婦の間柄でも、自分勝手に同棲することは....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
これに真理の光を注いだ人達にして、未だ曾て自制の人でないのはなく、何れも皆自己に
割り当てられたる使命の遂行に向って、畢生の心血を濺ぐを忘れなかった。ソクラテス、....
「白光」より 著者:井上紅梅
位が欲しければ京官となるもよし、金が欲しければ地方官となるがいい。……彼は常日頃
割り当てていた行先が、この時|潮をうけたキンカ糖の塔のように、ガラリと崩れて、た....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十の男は語る。 「わたくしは金・元を
割り当てられました。御承知の通り、金は朔北の女真族から起って中国に侵入し、江北に....
「城」より 著者:カフカフランツ
て、私のところへ押しかけてきたのです」
「なんですって! 押しかけてきたなんて。
割り当てられてきた、といわれるんでしょう」と、村長がいう。
「それなら、
割り当て....
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
が打ち上げられるのが明らかに見えた。 イワノウィッチには、急にいろいろな任務が
割り当てられ出した。それが妙に夕暮から、夜にかけての仕事が多かった。 ダシコフ....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
民からみればみな乞食でありました。かくの如き時代において、国家の公民として田地の
割り当てに与らなかった落伍者たる人々は、もとより地主でなく、農業はできません。幸....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
た時にはずっと大胆になっていた。私は会員の誰れ彼れに、貫一や、お宮や、譲介などを
割り当てて、掛合いで、会の時に対話風に朗読させた。森山という発行部委員が地の文を....
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
ることもできるはずだが、しかし、その金はもうとっくから、前もって使い途《みち》の
割り当てがついていた。新しくズボンも作らねばならず、古い長靴の胴に新しい面皮を張....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
、末端は五度位にちぢんでいるが、富士山の如く、草山三里、木山三里、石山三里という
割り当ては、シャスタには応用出来ない。草山は、まあいいとして、木山はシャスタでは....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
たちは、コンヴェイヤーに乗って徐々に動いて来る罐が、自分の前を通り過ぎて行く間に
割り当てられた仕事をすればいゝというようになってしまったのですから、たまりません....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
坊のいたずらのようなのでしかない。 はじめここに着いたとき、仕事をこんなふうに
割り当てたが、仕事が進むにつれて、それが日ましにいやになり、うんざりするようにな....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
とかは、石高に応じての歩合をさして言うことであって、村々の人馬はその歩合によって
割り当てを命じられて来た。もっともこの歩合は天保年度になって多少改められたが、人....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
藩主の一行を待ち受け、馬籠お泊まりという武家衆のために三十余人の客を万福寺にまで
割り当てることを心配しなければならなかった。 六月の十日が来て、京都引き揚げの....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
籠村三千把、山口村三千五百把、湯舟沢村三千五百把とあって、半蔵が世話すべき宿内に
割り当てられた分だけでも、松明一万把の仕出し方を申し付けられたことになる。しかし....