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割石
「割石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
割石の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
近く千鶴子といることは一度も船中ではなかったから、早く船が見えなければ気の毒だと
割石の凸凹した倉庫の間を、身を引く思いで矢代は跛足を引くのだった。船の灯が前方か....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
んで、足障りが柔かく、陰森なる喬木林から隠顕する富士は赤ッちゃけた焼土で、釈迦の
割石と富士山中の第二高点、見ようによっては、剣ヶ峰より高く見える白山ヶ岳の危岩が....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ると、秀陳がトロッコの傍を手持ち無沙汰なようすでウロウロと歩き廻っている。王様を
割石の上に転がして置いて、鼻をつまんで、
「おい、秀陳。俺はさんざんに酔ッ払って....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
見たが、全形を眺むることは出来なかった。 精進を過ぎ本栖を発足って駿甲の境なる
割石峠の辺から白峰が見える。霞たつ暖い日で、山は空と溶け合うて、ややともすればそ....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
第一の穴は山の半腹のやや谷をなした所の石壁にある。石壁は十分に彫琢を加えざる切石
割石を煉瓦形に積み重ねて谷を横ぎり、その内部は全く土を以て谷を埋め平坦にしてある....