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創刊号
「創刊号〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
創刊号の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
がたいしたものだとは思わないが。そのうちにもう少しどうにかできるだろう。(新思潮
創刊号)
○酒虫《しゅちゅう》は材料を聊斎志異《りょうさいしい》からとった。原《....
「兄たち」より 著者:太宰治
《でたらめ》のもので、銀粉をやたらに使用した、わからない絵でありました。長兄は、
創刊号に随筆を発表しました。
「めし」という題で、長兄が、それを私に口述筆記させ....
「喝采」より 著者:太宰治
の原稿もらい、地方に於ては堂々の文芸雑誌、表紙三度刷、百頁近きもの、六百部刷って
創刊号、三十部くらい売れたであろうか。もすこし売りたく、二号には吉屋信子の原稿も....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
で空襲警報となる。朝から高橋先生が来ておられ、また江口詩人氏が原稿料(「日章旗」
創刊号の)を持ってきてくださったので、何はともあれ防空壕へと裏へ御案内し、はいっ....
「転機」より 著者:伊藤野枝
、山岡が二三年前に創めた「K」雑誌であった。私は何にも知らずに、そのうすっぺらな
創刊号を手にしたのであった。私の興味は一度に吸い寄せられた。号を逐って読んでいる....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
りに、苦笑を返して、 「今からそれじゃア、大成おぼつかないぜ」 「私の雑誌はね。
創刊号に七十万刷ります。三号には、百万にして見せるわ。私の欲しいのは、時間だけ。....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
、除名の件はたしかにお願い申しました。草々頓首」(四月二十八日) (『映画春秋』
創刊号・昭和二十一年八月)....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
作られ、その活動の一つとして翌年五月、月刊雑誌「演劇」が創刊された。本稿は、その
創刊号から九カ月に亘って連載され、俳優ならびにそれを志す人々のために、個々の具体....
「女流俳句を味読す」より 著者:杉田久女
、クラシック好きの私に一寸王朝の面影を感じさせる。女らしい句である。 (「花衣」
創刊号 昭和七年三月)....
「神経」より 著者:織田作之助
いた娘のことを思いだしたためだろうか、一つには「波屋」へ行って、新しく出た雑誌の
創刊号が買いたかったのだ。 難波へ出るには、岸ノ里で高野線を本線に乗りかえるの....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
、章一章こくめいに日本語に写して塾の雑誌『亡羊』に、昭和の二年(一九二七)四月の
創刊号から前後十号にわたって掲載し、翻訳者としての最善を尽くし、昨年八月ついに業....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
放送局の需めに応じて放送したところであります。本州における蝦夷の末路は、実は私が
創刊号以来、引続き本誌上で継続研究したい積りの東北民族研究中の主要なる部分であり....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
、ことにこの方面の研究にはなはだ多くの薀蓄を有せられる佐々木喜善君の報告を、本誌
創刊号上において紹介するを得たことを光栄とする。たまたまこれと時を同じゅうして、....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
が集って盛んに鬱憤を晴らしていると、その席へ有島生馬君の携えて来たのが『白樺』の
創刊号であった。それから時代が次第に浪漫派から人道主義に転々して行ったものだった....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
に見える浜離宮の黒松だけである。 私は、あの黒い松を見た瞬間に第二次「新思潮」
創刊号の発禁という、実に不思議な連想をおこした。 麻布の森元も特色がないようで....