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劃期
「劃期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
劃期の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
声を後に遺して冷たい空骸となって横たわっていたのであった。この部屋での、そうした
劃期的の悲しみは悲しみとしても、彼は何か小さい自身の人生の大部の痕迹が、その質素....
「金属人間」より 著者:海野十三
、特に細胞分子間《さいぼうぶんしかん》におけるその研究」というのであった。これは
劃期的《かっきてき》な論文であったが、またあまりにとっぴすぎるというので、にがい....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
によって、ドーバー海峡四十キロの海底を突破し、無事帰還したものでありまして、実に
劃期的な大陸連絡でありました。因に金博士の深海歩行器というのは、直径三メートルば....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
千太郎の顔は新しく万吉郎の顔に修整されてしまったのである。それこそはヒルミ夫人の
劃期的なアルバイト、田内整形外科術の偉力によるものだった。 「ワタクシハ予テ世間....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
提灯《ちょうちん》であった馬鹿囃子《ばかばやし》の屋台に電燈が点けられたのを見て
劃期的に感心した、 「お祭りの馬鹿ばやしの屋台にまで電燈がついた」 弟などをつ....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
しかしまた一方で西鶴型の優れた科学者も時に出現し、そうしてそういう学者の中に往々
劃期的な大発見、破天荒の大理論を仕遂げる人が生まれるようである。科学全体としての....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
日本は今その内外の地位に一大飛躍を要求されているときであり、国の建てなおしをする
劃期的時代を産む陣痛状態にあるのである。このときに際して、日本の婦人はその事業を....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
手にしない魂が確立すれば、彼の前途は洋々たるものであろう。 私は然し、終戦後に
劃期的な新風をもたらした天才児は、横山泰三だろうと思う。これはたしかに、過去に存....
「平塚明子(らいてう)」より 著者:長谷川時雨
附記 明治四十四年十月、平塚らいてう(明子)さんによって『青鞜』が生れたのは、
劃期的な――女性|覚醒《かくせい》の黎明《れいめい》の暁鐘であった。このブリュー....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
あらせられた。この記念碑的製作の様式についての民族的本能から来る美の採択は恐らく
劃期的なものがあったであろう。それは内、国家を統一し、外、国力を唐天竺にまでも示....
「西田先生のことども」より 著者:三木清
学雑誌』に発表されて、やがてその年の秋出版された『自覚に於ける直観と反省』という
劃期《かっき》的な書物に跋《ばつ》として収められたが、この本は「余の悪戦苦闘のド....
「三国志」より 著者:吉川英治
なって、禁裡へ馳せつけ、帝に奏して、五鳳楼へ出御を仰ぎ、そこへ百官を召し集めて、
劃期的な宣言をする。同時に、帝の綸旨を、請う。 一面、吉※兄弟は、城外に火を放....
「三国志」より 著者:吉川英治
で、夜を日に継いで、艦船を造らせた。 特にまたこんどの建艦計画では、従来にない
劃期的な大艦を造った。龍骨の長さ二十余丈、兵二千余人をのせることができる。これを....
「三国志」より 著者:吉川英治
の法そのほか、従来の孫呉や六韜にも著しい新味が顕わされ、それは後代の戦争様相にも
劃期的な変革をもたらした。 ところで。 ※昭のこもった陳倉の小城は、わずか三....