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劇痛
「劇痛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
劇痛の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花吹雪」より 著者:太宰治
、わが耳をびゅんと撃ちて、いやもう痛いのなんの、そこら中を走り狂い叫喚したき程の
劇痛に有之候えども、南無八幡! とかすれたる声もて呻き念じ、辛じて堪え忍ぶ有様に....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
つけたから、たまらない。夏川はヒロシを担いだままフラ/\/\と坐る姿にくづれて、
劇痛のため平伏してしまつたのである。痛さも痛いが、これはちやうど都合のよろしい姿....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
っているのは、DDTとペニシリン及びその一族の青カビ薬である。 終戦直後、歯の
劇痛に二ヶ月というもの苦しめられて、氷で冷やしながら呻りつづけたことがあった。歯....
「海豹島」より 著者:久生十蘭
する。すると、狭山はさする手をやめ、大きな声で泣きだしてしまうのだった。間歇的に
劇痛がくるらしく、そうしているうちにも、弓のように背筋を反らせて爪先から頭の先ま....
「政事と教育と分離すべし」より 著者:福沢諭吉
り。たとえば薬品にて「モルヒネ」は劇剤にして、肝油・鉄剤は尋常の強壮滋潤薬なり。
劇痛の患者を救わんとするには「モルヒネ」の皮下注射方もっとも適当にして、医師も常....