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力を貸す
「力を貸す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
力を貸すの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
はご縁故のものにござりますゆえ、できますことなら――」 「わかった! わかった!
力を貸す段ではないが、余に何をせよというのじゃ」 「下手人はこのごろ新しく浪人に....
「地球盗難」より 著者:海野十三
、まだ開いていた入口に飛びついた。そこで博士と物凄い格闘が始まった。岩蔵は博士に
力を貸すべきだったかも知れないが、河村とは旧知の間柄であり、彼の強いことを知って....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
せてお目にかけましょうが、いかがにござりましょう」 「ほほう、その方が身のために
力を貸すと申すか、眼の配り、向う傷の塩梅、いちだんと胆も据っておりそうじゃ。見事....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
を直ちに覚悟した。先ずさし当り米味噌であった。沖に沈みかけている大きな船の修理に
力を貸すことであった。
こうなってしまえば、彼らに取っては風水の災いとそれほど....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
虚偽が――無論虚偽とは意識せずに――提出する一定の意識内容は、却って良心が一臂の
力を貸すべく乗り出す絶好の材料を提供するものでさえあるのである。かくて良心はそれ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たのは、浅ましいことに女ゆえです。南条力の主義や主張に共鳴して、一臂《いっぴ》の
力を貸すということであればまだ名分もあるが、事実は、どう言っても女のためであるの....
「源氏物語」より 著者:紫式部
はせずに、このごろも冬の衣がえの季節になっているが、自分のほかにだれがその仕度に
力を貸すものがあろうと思いやって、御帳の懸け絹、壁代などというものは、三条の宮の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
本当に舞台に立ってはいなかったのである。
十一 惨《みじ》めなる者悲しめる者に
力を貸す
マリユスはゆるい足取りで家の階段を上って行った。そして自分の室《へ....
「越年」より 著者:岡本かの子
駄目よ」 「おい、そんなに僕を侮辱しないで呉れよ。君がその気なら憚りながら一臂の
力を貸す決心でいるんだからね」 山岸の提言に他の社員たちも、佐藤加奈江を仇討ち....