力添え[語句情報] » 力添え

「力添え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

力添えの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、一度は御前に不届な種ガ島を向けたわたくし、このままお手討になりましょうとも、お力添えとは少しく異な御諚《ごじょう》ではござりませぬか」 「一つは公憤、二つには....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
奉行所にては手に余る珍事|出来《しゅったい》いたし候《そうろう》あいだ、ぜひにお力添え願いたく、右折り入って申し入り候。 深川興照寺にて、一昨夜石仏六基盗難に....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ります」 「なに! 伊豆守様からお差し紙が参ったとな――伝六ッ。なにかご内密のお力添えかもしれぬ、はよう行けッ」 今、お力を借りに行こうといったその松平のお殿....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
りになったことと思う。私は、今次の探検についてあなたの協力を求める。いや、ぜひお力添えを得たいと思う。それに就いて……」 と言いかけたとき、バタンと扉があいた....
振動魔」より 著者:海野十三
泪を絞らねばならなかったことだった。 身寄りのすくない呉子さんに、何くれとなく力添えをすることの出来るのは、僕一人だった。白石博士も、雪子夫人も急によそよそし....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ゃ。いけぬかな」 「いや分りましてござります。重々御尤もな仰せなれば、手前一つお力添え致しまして、十年分ごといち時に献納させてお目にかけましょうが、いかがにござ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
で何でもできるように考え勝ちでございますが、実は大なり、小なり、皆蔭から神々の御力添えがあるのでございます。 さすがに日本国は神国と申されるだけ、外国とは異っ....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
しょう。おねがいですから、白状してよ。私が力になってあげますから」 「あなたのお力添えをいたゞくなどとは身にあまる果報ですが、残念ながらアタクシはシガないヤミ屋....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
二さんが引きうけて下さるなら、出版部長におむかえしたいのよ。記代子さんにもよ。お力添え、おたのみするわ。お二人をわが社の幹部社員におむかえするつもりよ」 放二....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
って、二人でひと晩を過ごしてみませんか。そうして、この事件を根底まで探るのに、お力添えが願えませんでしょうか」 「そんな根底まで探ろうなどとこころみると、あべこ....
剣侠」より 著者:国枝史郎
られまする……それにこのように貴方様へ財宝の在り場所お知らせした以上、今後ともお力添えをいただいて、この財宝の使用方につき、研究いたしたく存じまする」 「結構、....
屋根裏の犯人」より 著者:坂口安吾
きするところを実地に見せなくては、その隠居が一同を祈り殺す怖れもあるから、一ツお力添えを願いたい」 「それはお易いこと、さッそく御隠居をなだめて差しあげましょう....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
「や、長沼先生の御高弟、小机先生でございましたか。そういうことならぜひどうかお力添えを願います。お旗本の鼻を削ったのも、怪しい山伏に相違ございませんぜ」 こ....
不在地主」より 著者:小林多喜二
陸の仲仕などが「同情罷業」をしそうな様子がありありと見えてきた。 ――今迄暗に力添えをしていた他の資本家が、岸野に「何んとかしてくれなければ」と云い出してきた....
審判」より 著者:カフカフランツ
りゃあ、たいへん結構です」と、Kは言った。「そうなればあなたに少しは私の審理にお力添えいただけましょう」 「もちろん、できますわ」と、ビュルストナー嬢が言った。....