力競べ[語句情報] »
力競べ
「力競べ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
力競べの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
の逞《たくま》しい五六人の若者たちでないと、容易に砂から離れなかった。そこでこの
力競べは、自然と彼等五六人の独占する遊戯に変ってしまった。彼等はいずれも大きな岩....
「アイヌ神謡集」より 著者:作者不詳
悪魔の子は 持前の癇癪を顔に現し, 「生意気な,本当に お前そんな事をするなら,
力競べをやろう.」 と云いながら上衣を脱いだ. 私も薄衣一枚になって 組み付いた....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
片手ながら力一杯。悪僧がぐっと引いた。二人も一生懸命力の限り引いた。少時綱引きの
力競べになった。空船は途中で迷っていたが、坊主がうんと頑張る途端に、艫の縄がぷつ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て、それが巌流の墓石と云い伝えられ、島に上がった船頭などはよく戯れに、その石を、
力競べには手頃なので、差しあげたり、抛ったりしたものだそうである。 古いその墓....