力量[語句情報] » 力量

「力量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

力量の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「夢」より 著者:芥川竜之介
荒あらしい表現を求めているものを感じていた。が、この何かを表現することはわたしの力量には及ばなかった。のみならず表現することを避けたい気もちも動いていた。それは....
「或る女」より 著者:有島武郎
から解き放されて、その力だけに働く事のできる生活がそこにはあるに違いない。才能と力量さえあれば女でも男の手を借りずに自分をまわりの人に認めさす事のできる生活がそ....
「或る女」より 著者:有島武郎
かし以前のような葉子はそこにはいなかった。もしそれが以前であったら、自分の才気と力量と美貌《びぼう》とに充分の自信を持つ葉子であったら、毛の末ほども自分を失う事....
「星座」より 著者:有島武郎
なった。いわばそれらは大きな兵士の群のようだった。そのおのおのが持っている任務と力量とを彼は指揮官のように知っていた。彼はそれを用いてある勝敗を争おうとするのだ....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
。 都会の中央へ戻りたい一心から夢のような薫少年との初恋を軽蔑し、五十男の世才力量に望をかけて来た転機の小初は、翡翠型の飛込みの模範を示す無意識の中にも、貝原....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
。君、大丈夫かね」 伯爵は情けない顔をした。 「大丈夫ですとも。怪賊烏啼を捕る力量のある者は天下に私ひとりです。どんなことがあっても彼の尻尾をつかんで取押えて....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
出して呉れるだろう、僕はいくら運が悪くなっても、ぼんやり暮らしているほど、自分の力量に自信のない男ではない。云いかえると、罐係をやったのも、一つの大きな目的があ....
「霊界通信　小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
からいき※っては棄て、すっかり粉々にして了いました。 が、私としては天狗さんの力量に驚くよりも、寧しろその飽くまで天真爛漫な無邪気さに感服して了いました。 『....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の事実と符合せざる虚偽の通信といえども、必ずしも故意に然るにあらずして、しばしば力量の不足に基因する。時が経つにつれて、幽明交通に関する智識は、次第にわれ等の掌....
「旧作」より 著者:上村松園
困ったものじゃ」 利常公はそう言って、人間には、その時代その時代の年齢にあった力量こそ正しくもあり、人間として一番尊いものであることを近習にさとし――その十八....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
見出されるであろうか？）この事実の存する限り、如何に割引きを加えて見ても、菊池の力量は争われない。菊池は Parnassus に住む神々ではないかも知れぬ。が、....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
に神のほうをたたき殺すくらいな勢いでやっているんだ。その中でもがんばり方といい、力量といい一段も二段も立ちまさっていたのは奴だった。東京のすみっこから世界の美術....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
である。久作さんは、何んでも、彼でも、探偵小説にせずにはおかないと云った、熱と、力量は自分乍らも相当自身があっただけに、探偵小説なるものを芸術的に、文学的に、グ....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
の汐先きを早くも看取して、西へ東へと文壇を指導して徐ろに彼岸に達せしめる坪内君の力量、この力量に伴う努力、この努力が産み出す功労の大なるは誰が何といっても認めな....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
たとて一般の兵は二年または三年在営するに対し、僅か一年の在営期間で指揮官たるべき力量を得ないのは当然である。 本次事変初期に於ても一年志願兵出身の小隊長特に分....