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加州
「加州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
加州の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
一
加州《かしゅう》石川|郡《ごおり》金沢城の城主、前田|斉広《なりひろ》は、参覲中....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
の本にも書いてなかったように思う。
○新小説へ書いた「煙管《きせる》」の材料も、
加州藩の古老に聞いた話を、やはり少し変えて使った。前に出した「虱《しらみ》」とこ....
「幻談」より 著者:幸田露伴
が太い、それから次第に細いのまたそれより細いのと段※細くして行く。この面倒な法は
加州《かしゅう》やなんぞのような国に行くと、鮎《あゆ》を釣るのに蚊鉤《かばり》な....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
通り。 ここかど。 こちらへい。 ここかど。 隣、インショウジ。 ここ
加州家裏門。 半紙いっぱいに書いた見取り図の要所要所へそういう文字を書き入れて....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
われているほどの名をとった老舗《しにせ》なんだ。加賀百万石の御用染め屋で、お蘭が
加州家奥勤めのお腰元だったら、しごきもここが染め元と眼《がん》をつけるなあたりま....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
と、艦長は乗組員一同を集めて、驚くべき訓令を発した。 「本艦は、本日を以て、米国
加州沿岸に接近することができたのである」艦長の頬は生々と紅潮していた。「本艦の任....
「栃の実」より 著者:泉鏡花
の雫かつ迫り、藍縞の袷の袖も、森林の陰に墨染して、襟はおのずから寒かった。――「
加州家の御先祖が、今の武生の城にござらしった時から、斧入れずでの。どういうものか....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
ッて、一向|詰らないんだぜ。」 「気の弱いことをいうもんじゃあない、私はこれから
加州へ行って、少し心|当があるんだし、あそこへは先へ行って待合わせている者がある....
「兜」より 著者:岡本綺堂
の冷たい夜露を踏んで、ひとりの男が湯島の切通しをぬけて、本郷の大通りへ出て、かの
加州の屋敷の門前にさしかかった。 前にもいう通り、今夜は八月十二日で、月のひか....
「取舵」より 著者:泉鏡花
の條柄も分かぬまでに着古したるを後※の杖と一蓋の菅笠とを膝の辺りに引寄せつ。産は
加州の在、善光寺|詣の途なる由。 天気は西の方曇りて、東晴れたり。昨夜の雨に甲....
「アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
遙か下に見える。オークランドの街上を豆のような自動車が走る。三百尺の高さだと誇る
加州大学のベルタワーなんか、どこにあるやらわからない。 飛んでるうちに思い出し....
「バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
鑑賞させることと正当に歴史を会得させることにあるというのである。そこで彼女は此の
加州大学の当局者に対して、二人の教授の俸給を永久に支払い得るだけのプロフェッサー....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
から、三十四年も後に、シャスタは、やっと存在を認められた。西班牙の探検者たちが、
加州にシエラ・ネヴァダ山脈を見つけたよりも、三世紀も遅れている。メキシコの大火山....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
あたかも現代の我が国民が、海外に雄飛の地を尋ねて、或いは労働に生活の道を求めて、
加州や濠洲で問題を起している様な事が、当時も頻々として生じたに違いない。ここに於....
「くちこ」より 著者:北大路魯山人
の第一品はくちこの生であろう。この生のくちこは、東京には売っていない。自分たちは
加州金沢から取り寄せるのである。この風味はちょっと他に類がない。このわたに似て、....