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加担
「加担〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
加担の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
が其の相棒と云う事になる、余は何うも爾は思わぬ。アノ様な美しい女が其の様な悪事に
加担する筈はない、若し
加担したのならば此の聖書を余の手に這入る様に茲へ入れて置く....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
ほどのう。 勘五郎 それでな、もう端岡までは来とる、いう噂じゃけに、この村でも、
加担するか
加担せんか、今のうちに定めとこうていうてな、八幡さまで、村の若い衆の集....
「『聖書』の権威」より 著者:有島武郎
あります。私の心の中では聖書と性慾とが激しい争闘をしました。芸術的の衝動は性欲に
加担し、道義的の衝動は聖書に
加担しました。私の熱情はその間を如何う調和すべきかを....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
英国では地質学者と物理学者の間に激しい論争が起り、物理学者の中でも地質学者の方に
加担する人々があった。この論争はしかし当然地質学者の勝利に終った。彼らがちゃんと....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
から全国に放送し、共産主義に対する戦争の継続を宣言し、米英軍といえども共産主義に
加担する者は容赦せず、と宣した。 その放送より私の受けとったものは、デーニッツ....
「食魔」より 著者:岡本かの子
方をする間に、聞出して、いくつとなく耳学問に貯える。何かという場合にはその知識に
加担を頼んで工夫し出した。彼は独創よりもどっちかというと記憶のよい人間だった。 ....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
た様が君の目に見えなんだか、今一思いと云う所で何故無理に僕を制した、君はあの女に
加担する気か、え君、夫とも犬が非常の手掛りだと云う事が猶だ君には分らぬか」鋭き言....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
反だ」 「然し、それ以外に方法がない」 「僕は顧問弁護士として、犯罪になることに
加担は出来ん」 「然し、僕は法律というものは人情を無視して成立するものではないと....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
をしてくださいよ。下へ落ちると、死にますよ。そして化けの皮がやぶれて、わしは陰謀
加担者として罰せられますからね。さあ、手をとってあげます。下を見ないで、上のほう....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
の手に捕らえられたのでは?) お葉と宣っている女猿廻しは、お八重にとってはよい
加担者であった。でもお葉を
加担者に引き入れたのは、全く偶然のことからであった。―....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
様は、来栖勘兵衛がわしを討ちに来るから、旅の浪人などが訪ねて来たら、逗留させて、
加担人にしろと。……それで妾は、訪ねて参られた浪人衆を、お泊めいたしましてござい....
「審判」より 著者:カフカフランツ
た道具だてがおおげさすぎますからね。アパートの住人みな、そしてあなたがたも、事に
加担しておられるようですし、こうなると冗談の範囲を超えていますからね。だから、冗....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ライラとの秘密通信がなによりもの証拠で、ドン・アントニオを破滅させるような陰謀に
加担していたことは十中八、九確実であろう。あるいはスペイン人にたんまりもらった御....
「「にんじん」とルナアルについて」より 著者:岸田国士
に、彼はつねに素知らぬ顔で正義に味方し、自らそれと名乗らずして、誠実な革命主義に
加担していた。 彼は、自己を知ることによって、自己を護り、彼とまったく対蹠的と....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
なると、随分と不可ないことでも、兄弟のやることだと是認した上、自分までその悪事に
加担して遂に大罪を犯すことがあります。また、兄とか弟とかの立身出世のために自分を....