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加療
「加療〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
加療の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ると、奥の離れにしつらえられた臥床《ふしど》に、さも苦しげに身を横たえて、医師の
加療に身をまかせねばならなかった。
だが、その医者も、城内典薬たちの診断と違わ....
「夏の花」より 著者:原民喜
膨れ上って、どうかすると地面に蹲《うずくま》りたがった。漸《ようや》く順番が来て
加療が済むと、私達はこれから憩《いこ》う場所を作らねばならなかった。境内到る処に....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
と信じて動かざるなり、幸にして種牡馬二頭は無事なり、依て此上に病馬あらば、十分に
加療を施して死に至らしむるこそ、馬匹に対するの大義務たるべきなり、予は老体を忘て....
「光は影を」より 著者:岸田国士
久保夫人の近況は知つているか。先月末に盲腸の手術を受けて、目下松本県立病院に入院
加療中の由だ。経過ははじめ順調と聞いていたが、予定よりすこし長びいているのは、ど....
「大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
つての大乱闘が行はれ重軽傷者数名を出した。負傷者は直ちに北区大同病院にかつぎ込み
加療中。 (目撃者の話)――この乱闘現場の情景を目撃してゐた一人、大和農産工業津....
「編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
を数回往復して、遂に原稿の推敲や整理に力を用うる事の出来なかった事と、かねて入院
加療中の発行主任古藤田喜助君の愛嬢が、六月二十日逝去せられたが為に、同君が本誌に....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
との因縁は、浜口首相が蔵相だった時に物療科の予算を通したことから始まり、遭難後の
加療に及ぶ。浜口氏は学士に研究費として二万円を送ったこともあるという。物療科には....