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劣弱
「劣弱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
劣弱の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
きれる場合は稀有に属する。私の場合は四十パーセントがあやしい。これは自分の天性の
劣弱なことにもよるが、もっと大きな原因は我々が古色蒼然たる言論蔑視の倫理に締めつ....
「女子の独立自営」より 著者:与謝野晶子
女間に行われる不倫な性交と私生児の増加とは、現在の生活を暗黒にし将来の日本人種を
劣弱にする事ですから、その点について男子側の反省を促すと共に女子|自らも反省しな....
「鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
て或進化の途中に低徊したまま今日に到った観がある。私は女性が本質的に男子に比して
劣弱なものであるとは思わない、しばしば天才婦人の現われるという事実が女性もまた男....
「婦人改造と高等教育」より 著者:与謝野晶子
今日の場合、智力においても何においても明かに男子の優越を認めて、私ども婦人が遙に
劣弱な位地にあることを愧じ、敬虔な心から事ごとに男子の教に聞いて、大急ぎで男子と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことは一度もなく、そうして威圧のきくことは無類である。この両藩が中心となって末勢
劣弱の徳川家を、有らん限りの横暴と、陰険とを以て、いじめている――と、雲井なにが....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
、学生時代の汚れた快楽の習慣は必ず精神的薄弱を結果するものだ。そして将来社会的に
劣弱者となって、自らが求めた快楽さえも得られないという、あわれむべき状態に堕ちる....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
政治学者は、この比例と、人口の不足または過剰から必然的に生ずべき、一方においては
劣弱、他の一方においては貧困、という害悪に注目することが、極めて重大事なることを....