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助さん
「助さん〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
助さんの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
すか。で、御主人は一人で出掛られたんですね?』 『いいえ。源さんが、あの山田源之
助さんが呼びに来られて、一緒に出掛けました。』 『御近所ですか?』 『ええ、直ぐ....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
人のもとめているものは、いじわるく、なかなか手にはいらなかった。 「だめだわ、東
助さん。こんなにさがしてもめっからないんだから、もうあきらめて帰ろうかしら」 ....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
ていた。 「なんだ、ばかばかしい」と事務長は、笑いだした。 「じゃあ、その丁野十
助さんが、花籠を抱えて、どっかへ出かけたんじゃありませんかね。たとえば、水をさす....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
いからあたし好きだわ」 と朋輩にいう露子だったが、また或るときは 「甲野の八十
助さんは、明るいお坊ちゃんネ。あたしと違って何の苦労もしてないのよ、いいわねエ」....
「○○獣」より 著者:海野十三
、一切れ呉れてやるよ」 「泥まみれのパイなんか、僕は好きじゃないんだよ。ねえドン
助さん。それよか、もっと重大なことがあるんだ」 「重大? 重大だなんて、心臓の弱....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
しろ腹ン中は鴛鷲で一杯でございました。」 女房が肥った膝で、畳に当って、 「藤
助さんよ。」 「ああ。」 「酒の話じゃあないじゃあないかね、ねえ、旦那方。」 「....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
つつ欣七郎に話したのは――その夜、食後の事なのであった。 三 「半
助さん、半
助さん。」 すらすらと、井菊の広い帳場の障子へ、姿を見せたのはお桂さ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
。 「そう仰しゃられると、わたくしもまことに困ります。実はあの……。こちらの友之
助さんは、家のお蝶さんと……。」 「え。友之助がお蝶さんと……。ほんとうですか。....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
。 「そう仰しゃられると、わたくしもまことに困ります。実はあの……。こちらの友之
助さんは、家のお蝶さんと……。」 「え。友之助がお蝶さんと……。ほんとうですか。....
「恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
て来ればよかった。」と、言いながら庄五郎は少し眉を皺めた。「おかみさんといい、義
助さんといい、みんな揃って怪我をしていなさるようだが、途中でどうかしなすったか。....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
女房おいよ、二十七八歳、色白くして品よき女、奥の障子をあけて出づ。) おいよ 善
助さん。あさ夕はめっきり冷えて来ましたな。 善助 いくら九州はあたたかいと云って....
「勘平の死」より 著者:岡本綺堂
のことも何やかやとお世話をしているので、衣裳や持物はみな一と通り調べましたが、五
助さんの持って来た大小は金貝張りで、決して本身ではなかったのでございます。 半七....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
入費を現金で出しておくんなすったお嬢さんを大贔屓の――新聞社の旦那でさ。遠山金之
助さんですよ。 その方に、意見をされて、私のようないけずな野郎が、お嬢さんと附....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
でさ、しかも身替を立てる間奥の一間で長ッ尻と来ていらあ。手ぶらでも帰られまい。五
助さん、ともかくも貰って行くよ。途中で自然からこの蓋が取れて手が切れるなんざ、お....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
。『よし偉いもんになったるぞ』私は当時神戸の生糸検査所の用務員をしていた同村の和
助さんにつれられ、母が渡してくれた銅貨まじりのがま口をふところに、両親兄弟の見送....