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「助祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

助祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
していって、異様な和声を湧き起し、今にも、列拱から金色燦然たる聖服をつけた、司教助祭の一群が現われ出るような気がするのであった。が、法水にとってはこの空気が、問....
風立ちぬ」より 著者:堀辰雄
の教会へ行った。小さな蝋燭《ろうそく》の火のともった祭壇の前で、もう神父が一人の助祭と共に弥撒をはじめていた。信者でもなんでもない私は、どうして好いか分からず、....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
が》めて、そのからだを葬ろうとした時であった、『許されざるものは出でよ!』という助祭の声が響き渡ると同時に、殉教者のからだを納めた棺《かん》が、その場から動き出....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ゅんら》をなし秩序を維持し、司教の微笑を窺《うかが》う。司教の気にいることは、副助祭になるについて既に鐙《あぶみ》に足をかけることである。人は巧みに自分の途を開....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
宿生らの注意の的となっていた。その頃彼は、司教職につく前にまず、パリー大司教の大助祭となっていた。そしてプティー・ピクプュスの修道女らの礼拝堂の祭式を唱えにやっ....
追放されて」より 著者:神西清
づけた。―― 「俺はね、土百姓じゃないんだ。下種の生れじゃないんだ。こう見えても助祭の息子でね、こんなことになる前にゃクールスクで、フロックを着ていたものさ。そ....