劫掠[語句情報] »
劫掠
「劫掠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
劫掠の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
にして十三世紀|蒙古種族の突如として起こるにあい、元朝の暴政によってシナはついに
劫掠征服せられ、宋代文化の所産はことごとく破壊せらるるに至った。十七世紀の中葉に....
「断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
もできないので、夫人を伴れて京師へ向ったところで、張士誠という乱賊が蘇州に拠って
劫掠をはじめていた。それがために途が塞がって進むことができなかった。しかたなしに....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
または祇園を巣窟として、夜間はもちろん白昼も跳梁し、鐘をならし喊声を揚げ、富豪を
劫掠する。最も多く厄に遭うものは土倉すなわち質屋ならびに酒屋であった。襲撃のおそ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ある。なぜなら、かくして社会に負うところのものを免れるからである。盗人が通行人を
劫掠《きょうりゃく》したあとに、その通行人へこう言うのと同じである、「まだここで....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
クサ山の入り口における強盗の略奪より、パス・ドートゥーズにおけるコマンシュ土蛮の
劫掠《ごうりゃく》に至るまで、山賊のあらゆる形式を取り用い寄せ集めたものである。....
「雪の宿り」より 著者:神西清
らへ引き移りました。わたくしは取るものも取敢えずその夜のうちに随心院へ参り、雑兵
劫掠の顛末を深夜のことゆえお取次を以て言上いたしましたところ、太閤にはお声をあげ....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
国泉寺の寺記から出ているらしい。国志の記する土人の説には、 上古長人あつて人民を
劫掠す。此の地に懸崖あり、其の半腹に窟あり。此人藤を以て山上より縋りて窟中に隠れ....
「撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
が、「三国三教(ユダヤ教、ジェスイットおよびプロテスタント)、いずれもこの遺骸|
劫掠《ごうりゃく》遠征隊中に代表されたれば、真にインタナショナルなる事件というべ....
「三国志」より 著者:吉川英治
。これがつい今しがた、街道へ働きにでて、二夫人の車を見かけ、よい獲物を得たりと、
劫掠して山中へ引き連れてきたわけです」 「なに。――では二夫人の御車は汝らの山寨....