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「労働〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

労働の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
部屋の裏を現わしてしまう。コック部屋の裏には煙突《えんとつ》が一本。そこにはまた労働者が二人せっせとシャベルを動かしている。カンテラを一つともしたまま。…… ....
河童」より 著者:芥川竜之介
ゲエルです。」 「けれども――これは失礼かもしれませんけれども、プウ・フウ新聞は労働者の味かたをする新聞でしょう。その社長のクイクイもあなたの支配を受けていると....
子供の病気」より 著者:芥川竜之介
かった。午後には見知らない青年が一人、金の工面《くめん》を頼みに来た。「僕は筋肉労働者ですが、C先生から先生に紹介状を貰《もら》いましたから」青年は無骨《ぶこつ....
日光小品」より 著者:芥川竜之介
。が今、この工場の中に立って、あの煙を見、あの火を見、そうしてあの響きをきくと、労働者の真生活というような悲壮な思いがおさえがたいまでに起ってくる。彼らの銅のよ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ば、どちらがほんとうの「正義の敵」だか、滅多に判然したためしはない。 日本人の労働者は単に日本人と生まれたが故に、パナマから退去を命ぜられた。これは正義に反し....
或る女」より 著者:有島武郎
から、気温は急に夏らしい蒸し暑さに返って、横浜の市街は、疫病にかかって弱りきった労働者が、そぼふる雨の中にぐったりとあえいでいるように見えた。 靴《くつ》の先....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
彼れとの関係が、人々の噂《うわさ》に上るようになった。 一日働き暮すとさすが労働に慣れ切った農民たちも、眼の廻るようなこの期節の忙しさに疲れ果てて、夕飯もそ....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
あなたニ絵ヲ見テモライマシテカラ故郷デ貧乏漁夫デアル私ハ、毎日忙シイ仕事ト激シイ労働ニ追ワレテイルノデ、ツイコトシマデ絵ヲカイテミタカッタノデスガ、ツイカケナカ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
らない。然しながら人間の生活途上に於て女性は男性の奴隷となった。それは確かに筋肉労働の世界に奴隷が生じた時よりも古いことに相違ない。 性の殊別は生殖の結果を健....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
、暑さが身に沁みて、かんかん日のあたる胴の間に、折り重なっていぎたなく寝そべった労働者の鼾が聞こえた。 ヤコフ・イリイッチは徐ろに後ろを向いて、眠れる一群に眼....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
のも初めてであり、ことにフランスの海岸に近づくと、熱心に南方を眺め、岸に着いては労働者を見て、文明の劣れる国だと驚いた。 それから税関で驚いたりした。 パリ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
奪い、教職員組合の寸断、弱体化を期し、封建的教育専制を考慮しておるのであります。労働争議のよってもって起る原因を究明せず、最近の労働争議が吉田内閣の政策貧困から....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
、学生の立場から民主主義、社会主義の研究を始めたのであるが、外部の社会主義運動、労働運動からの影響もあって学生の中に、思想的に飛躍しようとする者と、実際の面に即....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
秋田県と各地を転戦した。 そのうち大正十四年、普選が成立した。この普選の実施は労働運動を政治運動に発展せしめる一転機をなしたもので、日本労働総同盟は政治運動へ....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
も珍しいであろう。 僕等はいつか工事場らしい板囲いの前に通りかかった。そこにも労働者が二、三人、せっせと槌を動かしながら、大きい花崗石を削っていた。のみならず....