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「労働時間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

労働時間の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
置かない、船長のめちゃくちゃな態度に対して、そしてこれらのことを交渉するならば、労働時間もハッキリと決めてもらうこと、それに賃銀がまるで相場はずれだから、も少し....
わが町」より 著者:織田作之助
十五セント、石工二ペソ、人夫頭二ペソ五十セント、通訳は月給で百八十ペソと百ペソ、労働時間は十時間、食事及び宿舎は官費で病気の者は官営病院で無料治療、なおマニラ・....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
てきた。「日本人が沢山こういうことをやっているよ」と云った。――自分達の賃銀や、労働時間の長さのことや、会社のゴッソリした金儲けのことや、ストライキのことなどが....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
ら、イザと云えば、そういう強味を持っていた。 合理化の一つの条件として、例えば労働時間の延長を断行しようとする場合、それが職工たちの反感を真正面に買うことは分....
モルモット」より 著者:細井和喜蔵
難の風が吹きすさんで居った。 ――仕事が無くて遊んでいる失業者の数と逆比例に、労働時間は長いんだがなあ――彼はあやまった風に動きつつある産業機関と労働組織の矛....
お菜のない弁当」より 著者:本庄陸男
つき……と来るかも知れん」 「全く遣り切れんねえ。五月十六日から確かに一時間半は労働時間が殖えて来たしよ」 「――所が、君ッ!」 そう云ったかと思うと、岩佐は....
社会時評」より 著者:戸坂潤
不思議にも、大体国際的であるようで、国際労働会議に出て日本の政府、資本家、代表が労働時間の日本に於ける特別延長を主張しても容易に相手に呑み込めないのは、決して時....
小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
。皆大概はじっとしているが、午頃には時々活動しているのを見受ける。彼等にも一定の労働時間や食事の時間があるのかと思ったりした。ある時大きなのがちょうど紅葉の葉を....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
目のない者らは、それらの観念を戦いの武器としてしか使用せず、一定の賃金のために、労働時間数減少のために、戦っていた。もっとも欲張りな者らは、自分の悲惨な生活の太....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
れに要する長時間の作業中には人に知られ易いかなりの危険がともなっていますよ。また労働時間の長短について考えると、両眼をえぐったり両耳と鼻をそぎ落す作業はその全部....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
四十円以上である。さりとて、就業時間が長いというのではない。およそ十時間である。労働時間が十三四時間であろうが、店主の眼を盗んで、いたずらにむだ話をして本気で働....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
いに異なるものがある。米国では給料を増すことを主として要求するし、英国においては労働時間を減らすことを主とすると言った。この差の起こる所以《ゆえん》は、アメリカ....
監獄部屋」より 著者:羽志主水
かれこれ》三千人と云う話だが、内容《なかみ》は絶えず替って居る。仕事の適否とか、労働時間とか、栄養とか、休養とかは全然無視し、無理往生の過激の労働で、人間の労力....
」より 著者:中谷宇吉郎
藁《わら》仕事に日を過すらしいのであるが、氏はそれを丹念に調査して、その材料費、労働時間などの数字をかかげた後、「右は僕の村の農家が冬の副業に筵《むしろ》を織っ....
日本のこころ」より 著者:中谷宇吉郎
束九時間、実働八時間、午前と午後に十分ずつの休憩があるだけで、正味七時間四十分の労働時間中は、一分も休みなく働いている。流れ作業に従事している筋肉労働者の勤労ぶ....