労務[語句情報] »
労務
「労務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
労務の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鰊漁場」より 著者:島木健作
他の事故で休んだときには、その休日の給金を日割として給料金のうちから引去ること。
労務に服するのは日出より日没迄であるが、漁撈、製造の場合は昼夜をとわず、凡て旦那....
「蠅」より 著者:海野十三
し、遂に千五百円を投げ出して、新邸宅を建てて彼に贈った。 「ほほう。あんな方面の
労務|出資が、こんなに明るい新築の邸宅になるなんて、世の中は面白いものだナ」 ....
「女性の書く本」より 著者:宮本百合子
あき足りないひとは、そこに専門的な精密さをもとめて、例えば谷野せつ氏の最近の女子
労務者の生活調査を扱ったパンフレットなどをも深い関心で見ていると思う。 それが....
「今日の生活と文化の問題」より 著者:宮本百合子
ろう。 私たちの身近に今行われていることから実例をとって考える。昨今の工場では
労務課がいろいろ苦心して講習会をやるが、その一つで詩吟の会だの剣舞の会だのという....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
民層の生活難を語っている。一九四七年七月統計局調査によればもっとも収入の高い軌道
労務者男子一ヵ月三、七二六円五、婦人一、九七八円であり、婦人勤労者のもっとも多い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
や、さまざまの障碍を想像すると、マドロスにあっては尋常茶飯《じんじょうさはん》の
労務が、駒井には無くてならぬ依頼――船中の誰よりも、むしろ船の次には、その男が必....
「落雷のあと」より 著者:豊島与志雄
した。ただそこで無為な時間をつぶしさえすれば、多少とも生活の足しになるのでした。
労務員の方には、仕事はないのに組合だけ出来ていましたが、事務員の方にはそれさえあ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
この連中をタカるのだから悪質であった。 どんな風にタカルかというと、ヨボヨボの
労務者が一人、又は二三人でのんでる横へ、ドッカと坐ってのみだす。やがて話しかけて....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
岸通りの道路工事をやってる土建なんとか組の作業場で、十九か二十ぐらいの若い二人の
労務者が賭をした。 「タバコをガソリンの上へすてるともえるかもえないか」 とい....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
店員への給与を世界の水準まで引き上ぐべきであると考える。重役だけが生活を向上して
労務者の生活を改善し得ないならば、我々実業家の恥と言わねばなるまい。 愛児を中....
「光は影を」より 著者:岸田国士
すこし気にならぬでもなかつた。 彼がその日会う約束があるのは、現在、横浜のさる
労務関係の事務所に勤めている兵隊時代の仲間であつた。 その男は、実にいろいろな....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
、企業家は概して資本家です。しかし企業家対俳優というものは、これは決して資本家対
労務者ではない。また、封建的な意味に於ての主従関係でもない。それはやはり他の生産....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
やめましたの」 「どこへ、お送りしましょう」 「郵船ビルのレーバー・セクション(
労務課)へ行って、メイドでもなんでも、やってみるつもりなの」 「へえ、メイドにね....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
十歳までも生き伸びた――当時としてはたいへんな長寿である――そして死ぬまで政治の
労務から離れなかった。一生を通じて彼女は日々の肉体的な運動に耐えた。疲れることな....
「友情に関係あるエッセイ」より 著者:戸坂潤
ようになっていたり、それからバットが大阪の粟オコシ然となったり、商人や交通機関の
労務者が著しく権威ある者の如く語ったり、お客は一列に行儀よく並んで車を待っていた....