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効き
「効き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
効きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
をつづけていた。二人はお互いに気のつかぬほど仕事に熱中していた。ここでも音楽浴の
効きめは素晴らしかったのだ。この国では音楽浴後一時間というものがもっとも貴重であ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
け猫だと思って殺されてしまったんですよ。富さんも大変に怒りましてね」 一朱銀の
効き目で、女房はその日の出来事をぺらぺらとしゃべり出した。 三 富蔵....
「地球盗難」より 著者:海野十三
いなかった。彼女はまだ興奮から醒めきらぬらしい、血の気のない顔をしていたが、薬の
効き目もあってか、すっかり元気を恢復しているのであった。 「花束のなかに隠して渡....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
行ったのだか判らないということになる。ふた回りか三回り入浴して来なければ、温泉の
効き目はないものと決められていた。 たとい健康の人間でも、往復の長い時間をかん....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
。 その毒をためすには、蛙に食わせてみるのである。蛙が多く躍り狂えば、その毒の
効き目が多いということになっている。その薬の名は万歳丹と称していたが、万歳どころ....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
だ」 「はあ、なるほど。昔の兵隊さんは、えらいことをやったものですね」 「あまり
効き目があるものだから、敵の方でも、この戦法を利用して、わが軍の方へ穴を掘ってき....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
氏を御紹介す。アーガス博士殿” というドクター・ヒルの紹介状が、とんだところで
効き目をあらわして、仏は、無事に駅の階段を、町へ降りることが出来た。 「アーガス....
「空気男」より 著者:海野十三
に消身する青い器械とは効力がちがっていた。粉末の方は、ずっと前に発明したもので、
効き目は青い器械よりは強い代りに欠点があった。 それは、飲めば身体が空気と同じ....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
を風が吹くという様子でノソノソと街上を歩いてゆくのであった。そうなると太刀も銃も
効き目のないことでは同じことだった。江戸の住民たちの恐怖は、極度に達したのだった....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たりしているのでしょう」と、わたしは答えた。 「その通りだ、君」と、ブランディの
効き目で眼を輝かしながら、船長は叫んだ。「全くたくさんの屈託があるのさ。……たく....
「白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
ものと認めるのほかないことになりました。猫を殺したのも伊佐子さんの仕業で、劇薬の
効き目を試すために、わざと鰻に塗りつけて猫に食わせたのであろうと想像されました。....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
いません。 この超短波をデアテルミーのように、人体に通しますと、癌などに大変|
効き目のあることが発見されました。これをラジオテルミーと呼んでいますが、デアテル....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ますが、鼻の方の療治はどんな博士たちでもいけません。これはわたくしの手療治が一等
効き目がありそうに思われますから、きっとその鼻をたたき折ってお目にかけます。どう....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
を道路にまきちらすのです。透明人間は、はだかで、はだしで歩いていますから、これは
効きめがありますよ。すこし残酷なやりかたですが、そんなことは言っておられませんの....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
で僕を力づけようとして僕の耳疾には扁桃油を用いてみた。しかし、オメデトウ! 何の
効き目もなかった。耳はだんだん悪くなるし、腹は状態依然なのだ。こんな状態が前の秋....