勅撰[語句情報] » 勅撰

「勅撰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勅撰の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
連環記」より 著者:幸田露伴
みてぞふる人のこゝろを」というのが読人不知になって出て居るが、兼盛の歌である。新勅撰集恋二に「しら山の雪のした草われなれやしたにもえつゝ年の経ぬらん」とあるのも....
雪の宿り」より 著者:神西清
ざいます。ゆくゆくは奏覧にも供え、また二条摂政さま(良基)の莵玖波集の後を承けて勅撰の御沙汰も拝したいものと私かに思定めておいでの模様で、いたくこの集のことをお....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
もしれぬ。道鏡の天位を覬覦するに至った事が、阿曾麻呂の奏言によって始まったことは勅撰の国史の明記するところである。したがって彼が真に道鏡に媚びてこれを為したので....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
ならぬ。言うまでもなく日本紀は天武天皇朝以来の、国家の継続事業として編纂せられた勅撰の国史として、養老四年に至って完成奏上したものである。かくの如き性質の勅撰の....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、和歌と短歌 二 中世、和歌は中世文学の主軸、物語は文学でない性質を含んでいる、勅撰和歌集、二十一代集、『古今集』の伝統が『金葉』『詞花』で衰える、『千載集』の....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を指した。 いとまあらば ひろひに行かむ住吉の きしに寄るてふ 恋わすれ貝 新勅撰集のうちにある古歌の一首がそれには刻んである。朱実は誇って、 「どうです、こ....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
わった誹諧と、成立ちが一つであったように私たちは考えているので、かの『古今集』の勅撰に入った有名なる数十章の誹諧歌のごときも、やはりまた和歌に随伴した一種の才蔵....