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勅願
「勅願〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勅願の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山椒大夫」より 著者:森鴎外
をあけさせた。それになんじゃ。御身《おんみ》が家の下人の詮議《せんぎ》か。当山は
勅願の寺院で、三門には勅額をかけ、七重の塔には宸翰金字《しんかんこんじ》の経文が....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
以外で実隆の干与《かんよ》した職務といえば、御料所たる荘園の未進年貢の催促、勅額
勅願所に関する出願の取次等もあった。神社仏閣等に関する取次は、当時の公卿の通有な....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
暦寺の有力な末寺であり、元徳三年のころ、ときの叡山の座主大塔ノ宮のおはからいで、
勅願所ともなっている関係から、島の孤帝にたいして、寺がこういう働きかけに出たとし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
てのほかな僭上だ。ゆらい年号を寺名に冠する寺は、国家第一の比叡山|延暦寺のごとき
勅願寺のほかは、ゆるさるべきものではない」 と、大岳の鐘を鳴らして、嗷訴の気勢....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
これ程な物があったとすれば、なにも驚くにはあたらない。 嵯峨、淳和、白河などの
勅願もあり、堂塔三千八百坊、東北の高野といわれたという規模や沿革を、ここでは述べ....