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「勇猛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勇猛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
苦《かんなんしんく》をしても独学を廃さなかった尊徳である。我我少年は尊徳のように勇猛の志を養わなければならぬ。 わたしは彼等の利己主義に驚嘆に近いものを感じて....
海底大陸」より 著者:海野十三
おどろきましたね。そんなものが、本船のま下にすんでいるのですか」 と、さすがの勇猛艦長も顔色をかえ、 「そいつはやはり人間の仲間なんですか」 「さあ、その恐る....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
」とどなっている。新米のドイツ人は非常に勇敢で木の中でも林でもかまわず突進する。勇猛なので感心した。やっと毎日滑りに行くところに出た。「無茶苦茶の真の意味が分っ....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
国際都市 私たちは、暫くの間リスボンに滞在することになった。 私の連れというのは、例の有名な勇猛密偵の白木豹二のことだ。 リスボンは、ポルトガルの首都だ。そのころリスボン....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
といえば、誰だって笑いだすでしょう」 「笑いたい者には笑わしておきなさい。これは勇猛なる竜造寺兵曹長が、一命をかけて知らせてよこした重大報告なのです。その報告か....
怪塔王」より 著者:海野十三
の怪塔を拿捕するというのか。貴様、えらいことを考えだしたな、ううむ」 さすがの勇猛兵曹長も、若い青江三空曹の考えだしたおどろくべき怪塔占領の計画にはびっくりし....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
の通路から、入りみだれた靴音が聞えてきた。こうなっては、わが川上機関大尉がいかに勇猛であるといっても、敵勢を押しかえすことは、まず困難ではないかと思われた。 ....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
たんだろう!) 彼は心の中で、ミチミの霊にわび言をくりかえした。 杜はそこで勇猛心をふるい起すのに骨を折った。どうして見ないですむわけのものではなかった。彼....
「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
寞の中に馳け廻る猛士を慰め、彼等をして思いのままに前進せしめたい。わたしの喊声は勇猛であり、悲哀であり、いやなところも可笑しいところもあるだろうが、そんなことを....
鴨の喜劇」より 著者:井上紅梅
ない。 「北京には蛙の鳴声さえない……」 と、彼は嘆息した。この嘆息はわたしを勇猛ならしめ 「蛙の鳴声ならありますよ」 と、早速抗議を持出した。 「夏になっ....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
こう思っております。火の燃えさかる中にカッと開いている蓮華の状は、如何にも壮んで勇猛心に燃えているように思われてなりません。私は、近来殊にこの勇猛心を持っており....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
秋二季の温柔なるものあらず。ゆえに、この間に生長せる人民は、その心またおのずから勇猛の気風を帯ぶるに至るべし。かの米人の百折不撓、耐忍不抜の精神は、全くこの感化....
六日月」より 著者:岩本素白
八瀬へ取って返し、其処から山を踰えて坂本へ下りてしまった。我れながら余りの愚しき勇猛が悔いられて、その夜は心静かに高台寺の下を歩く。 秋も漸く深い夜を、東山の....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
感力に依りて大体の大方針を確立し、その目的達成のために現実の逼迫を巧みに利用して勇猛果敢に建設事業に邁進する。方法は自然にその中に発見せられ、勇敢に訂正、改善し....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
決して御心配ありません国民も張り切つてゐますし、外交のへなへなも、このごろ大いに勇猛ですから御安神願ひます。御自愛いのり上げます。この夏は雨が尠くてどうかと心配....