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勇者
「勇者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勇者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ないことである。
外見
由来最大の臆病者《おくびょうもの》ほど最大の
勇者に見えるものはない。
人間的な
我我人間の特色は神の決して犯さな....
「或る女」より 著者:有島武郎
陶冶《とうや》されるかを学びました。僕はまた自分の愛を成就するためにはどれほどの
勇者になりうるかを学びました。これほどまでに僕を神の目に高めてくださったあなたが....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
み》が鳥肌になった。口では強そうなことを云っていても、彼は決して肚《はら》からの
勇者でない。こうなると怖い方が先に立って、彼は怱々《そうそう》にそこを逃げ出した....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
第一攻撃隊にそれをやらして置いて、敵の陣容の大ぶくずれかかった時に、一人か二人の
勇者をそこへ飛びこませるのだった。この
勇者等は、組打ちをしている敵味方の肩の上か....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
竭忠がここの県令となった時、その事あるを信じなかった。そこで、九月三日の夜二人の
勇者に命じて、武器をたずさえて窺わせると、宵のあいだは何事もなかったが、夜も三更....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
仆れるのである。動物にして自殺するのは、恐らく蝎のほかにあるまい。蝎もまた一種の
勇者である。 満洲の水は悪いというので、軍隊が基地点へゆき着くと、軍医部では直....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
西の李徳逢という男は当年二十五歳の青年で、馬に騎り、弓をひくことが上手で、大胆な
勇者として知られていましたが、こういう人物の癖として家業にはちっとも頓着せず、常....
「空襲警報」より 著者:海野十三
尉は笑いながら旗男の顔をみた。たしかに義兄のいうことは本当だ。 「智者は惑わず、
勇者は恐れず」という格言がある。意味なくあわてるのでは、大和魂を持っているとはい....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
黒鴨の俥夫が、後から、横から、飛廻って、喚くを構わず、 「チンツン、さすがの
勇者もたじたじたじ、チチレ、トツツル、ツンツ、ツンツ、こずえ木の葉のさらさらさら....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
前におまえの眼をわしに覗かせてくれ。おそらくお前の眼を怖れるのは臆病者ばかりで、
勇者の胸には却って争闘と勝利に対する渇仰を呼び起こさせるであろう。その時にはお前....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
なければならなかった。そこで、わたしは喜んで彼の申しいでを許可したが、いかに彼が
勇者であってもその力は弱いものと見えて、どんなに蹴ってもドアはびくともしなかった....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
し後に、僕は船長に逢った。話をした上で、もし自分と一緒にあの部屋で寝ずの番をする
勇者がなかったらば、自分ひとりで決行するつもりであるから、一夜じゅうそこに灯をつ....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
性達にいらいらした不満を抱き始めたらしかった。彼は印度女達の饒舌の切れ目を待って
勇者のような思い切った態度でガルスワーシーに問いかけた。 ――あなたは宗教に就い....
「父の墓」より 著者:岡本綺堂
く、空しく慌て空しく悲むべき。父よ、冀くは我を扶けわれを導いて、進んで世と戦うの
勇者たらしめよ、哀んで傷らざるの孝子たらしめよ。窃かにかく念じて、われは漸く墓門....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
手を下すのは何だか不気味でもあるので、何れも眼と眼を見合わして、真先に進んで出る
勇者を待っていた。 この臆病者等が怯んで動揺めく醜態をじろじろ見廻して、 「は....