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「勉む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勉むの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
に以為らく、 人は本来自由なり、人によりて治めらるるを甘んぜずして自ら治むるを勉むべし、自ら治むるの方法は代議政体に如くはなし、人は本来平等なり、貧富智愚によ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
うで実はこの通り詰まらぬ事が多い。予十三、四の頃中学校にありて僚友が血を吐くまで勉むるを見て、そんなにして一番になったところで天下が取れるでなし、われはただ落第....
社会時評」より 著者:戸坂潤
非常時的覚悟を促すにも利便があろう。 第六「産業の総合的振興を図り国力の伸張に勉むること。」之はごく具体的である。鉄及び燃料という戦時及び準戦時の活動及び経済....
十二支考」より 著者:南方熊楠
落る果実を飽くまで食って肥え太る。カリブ人ら何卒獏がどこで果実を拾うかを知らんと勉むれど知り得ず。まず啄木鳥《きつつき》に命じ探偵せしめた。しかるにこの鳥獏を蹤....
東上記」より 著者:寺田寅彦
で動揺はようやく始まりて早や胸悪きをじっと腹をしめて専ら小説に気を取られるように勉むればよう/\に胸静まり、さきの葡萄酒の酔心。ほっとしていつしか書中の人となり....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
《ふにょい》なれば固より歌舞伎音曲などの沙汰に及ぶ可らず、夫婦辛苦して生計にのみ勉む可きなれども、其勉強の結果として多少の産を成したらんには、平生の苦労|鬱散《....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
が如く、学問の大本は物理学なりと心得、先ず其大概を合点して後に銘々の好む所に従い勉む可きを勉む可し。極端を論ずれば兵学の外に女子に限りて無用の学なしと言う可き程....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
学権と両立して、両《ふたつ》ながら、その処を得せしめなば、政を施すにも易く、学を勉むるにも易くして、双方の便利、これより大なるものなかるべしと信ずるものなり。 ....
学者安心論」より 著者:福沢諭吉
もし反射の阿多福を見てその厭《いと》うべきを知らば、自から装うて美人たらんことを勉むべし。無智の人民を集めて盛大なる政府を立つるは、子供に着するに大人の衣服をも....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
ては慚《は》ずべし。かつ人として前途の望みなかるべからず、望みあらざれば世に事を勉むる者なし。明日の幸を望んで今日の不幸をも慰むべし。来年の楽を望んで今年の苦を....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
なれば一方にしたがうべきなど、弱き説を唱うるものなきにあらず。されども人の知識は勉むるにしたがい際限なきものなれば、わずかに二、三ヶ国の語を学ぶとて何ぞこれを恐....
慶応義塾学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
ころの書は人々の随意に任じ、嘉言善行の実をしておのずから塾窓の中に盛ならしむるを勉むるのみ。 かくの如くして多年の成跡を見るに、幾百の生徒中、時にあるいは不行....
成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
とともに荷蘭《オランダ》の医書を講じ、物理を研究したるのみにして、かつこの洋学を勉むればこれによりて誉れを郷党朋友に得るかというに、決して然らざるのみならず、か....