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勘所
「勘所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勘所の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ようなアウトノミーを有っているかのように絶対化されることが、絶対媒介という観念の
勘所なのだ。媒介が本当に論理の本質的機能ならば、論理が絶対論理として一切の非論理....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
堂内室内を見て廻りました。態度の不作法なるに拘らず、この婦人の建築のながめ方には
勘所《かんどころ》を心得たものがある。ただ、物珍しい建築として見るのではなく、果....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「いや、御尤《ごもっと》もでございますよ、太夫元さま、そのお見立ては、さすがに
勘所《かんどころ》でございます、実は、わたくしも先年、まざまざと心中者の最期を見....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
であったり、ばばア様であったりするが、妙に女臭い。そのうちに道具屋をはじめたのは
勘所《かんどころ》だ。人間、遊び出してきて面《かお》が広くなると、ばったり行きつ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
角さんの気象でもあり、信心者の大らかさでもあり、且つまた、この暴女王をあしらいの
勘所《かんどころ》でもあると思いますから、お角はあえてそれ以上には押すことなく、....
「鮟鱇一夕話」より 著者:北大路魯山人
位人臣をきわめたとて、美術と料理は分りにくいようである。その難問題をいとも簡単に
勘所を掴んで説き起こし、説き去られるということは女史の聡明さを証明するものであろ....