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「務め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

務めの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
たりした。しかし、最後に「余は電気感応に関する新しい事実と関係とを発見することを務めん。電気感応に関する既知のものの応用は止めにしよう。これは他の人が。 この....
日光小品」より 著者:芥川竜之介
える心もちを思うと我知らず胸が迫ってきた。そうだ温かき心をもってするのは私たちの務めだ。 私たちはあくまで態度をヒューマナイズして人生を見なければならぬ。それ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
され、日本国民に独立の気魄を吹き込み、民族として立ち上る気力を与えることが、その務めであるにもかかわらず、吉田内閣積年の宿弊は、独立後の日本の政治を混迷と彷徨の....
或る女」より 著者:有島武郎
踊り続けているのを見るとそのまままた立ち止まった。愛子は自分のし遂《おお》すべき務めをし遂《おお》せる事に心を集める様子で舞いつづけた。 「愛さんちょっとお待ち....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
が出てくる。この事実の観察からして、しばしば宇宙の起源には卵子がある重要な役目を務めたという観念が生じた。これは上述の日本の物語にもまたインド、支那、ポリネシア....
妖僧記」より 著者:泉鏡花
り断じて鏡を見まじ。否これを見ざるのみならず、今|思出したる鏡という品の名さえ、務めて忘れねばならぬなり。」 三 蝦蟇法師がお通に意あるが如き素....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
てくれた人たちであるから、案じたほどでなく、続いて来る様子に自分も安心して先頭を務めた。半数十頭を回向院の庭へ揃えた時はあたかも九時であった。負傷した人もできた....
出奔」より 著者:伊藤野枝
に住んでいる人達が会って、そうしてできるだけお互いの住んでいる世界を理解しようと務めてかなり親しい間柄を結んでいくことがある。それは実に僥倖といってもいいくらい....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
博雅也将別矣率成一律以贈其帰時五月十八日舟過安南海書此。 (光緒己丑三月、英倫の務めを終えて東へ帰る、法国の馬賽口より船に乗る、日本井上甫水兄に遇う。また欧州よ....
迷信解」より 著者:井上円了
およそ神仏は道徳の本源、正理の本体なれば、平素、心に誠実の徳を守り、身に人生の務めを行わば、自然に神仏の保護を得、恩愛を得くべきはずである。これに反して、心に....
獄中消息」より 著者:大杉栄
。また彼としてはこの際、自ら進んで他の弟妹等の世話のやけないように努めるのがその務めだと思う。これらのことは渡辺弁護士をでも通じて、彼に理解させて置いてくれ。 ....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
品――課税品――となった。これに関連して、現代の歴史において茶がいかに主要な役を務めているかを思い出す。アメリカ植民地は圧迫を甘んじて受けていたが、ついに、茶の....
富士」より 著者:岡本かの子
ずにはいられない神秘を女は見透した。 「なんて、可哀相なことをなさるの」 女は務めのようにそういった。 男は、夢中で狂気染みた沙汰を醒めて冷く指摘されたよう....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
後で秀吉はつくづく言ったそうです。 「あれほどの器量の人間なら、相当大国の領主も務められよう」 ここで問題になるのは、利休の平常の用意であります。利休はかかる....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
る幼稚なものを許して眺めていることは、デカダンです。自分の持っていないものこそ、務めて摂取すべきです。一度自分のものとなったら、そこから出る不純物、垢は常に排泄....