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勝敗
「勝敗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝敗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
それはまだ兄や彼が、小学校にいる時分だった。洋一はある日慎太郎と、トランプの
勝敗から口論をした。その時分から冷静な兄は、彼がいくらいきり立っても、ほとんど語....
「羅生門」より 著者:芥川竜之介
として、押しもどす。二人は死骸の中で、しばらく、無言のまま、つかみ合った。しかし
勝敗は、はじめからわかっている。下人はとうとう、老婆の腕をつかんで、無理にそこへ....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
ようにどよめき立った。が、その声がまだ消えない内に、もうあの猪首の若者は、さらに
勝敗を争うべく、前にも増して大きい岩を水際《みぎわ》の砂から抱き起していた。
....
「星座」より 著者:有島武郎
おのが持っている任務と力量とを彼は指揮官のように知っていた。彼はそれを用いてある
勝敗を争おうとするのだ。彼の得意とする将棋《しょうぎ》や囲碁《いご》以上にこれは....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
に勝って亡びた国は歴史上けっして尠《すくな》くないのであります。国の興亡は戦争の
勝敗によりません、その民の平素の修養によります。善き宗教、善き道徳、善き精神あり....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
鳶色の靄」などという言葉に。 三七 日本海海戦 僕らは皆日本海海戦の
勝敗を日本の一大事と信じていた。が、「今日晴朗なれども浪高し」の号外は出ても、勝....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
内に米州を凌駕する戦争力を養い得るだろう。ここで注意すべきことは、持久戦争時代の
勝敗を決するものは主として量の問題であるが、決戦戦争時代には主として質が問題とな....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
から救ってくれたからでありましょう。しかし段々と競技をすすめて見ると、一か八かの
勝敗から、その日、その月の彼の運命が勝負の中に織りこまれて来るのを、喜ぶようにな....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
軍軍人たちもこの明かな数量の上の不釣合に重苦しい圧力を感ぜずにはいられなかった。
勝敗は、何処へ行く? 愛国者よ頑張れ 千葉県を横断して、茨城県に通ずる幅....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
りつぶすぞ」 「なにをッ」 せまい船内で、はげしい無茶苦茶な格闘がはじまった。
勝敗は、いずれともはてしがつかない。船は、今にも、ひっくりかえりそうである。帆村....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
るか、それともその商船隊を護る×の艦隊にこっちが撃退されるかによって、両軍決戦の
勝敗がどっちかへハッキリきまることになるのです。 清川艦長はこのことを一通り部....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
あれば我に交番ありよ。来るか、対手になるか、来い、さあ来い。両雄並び立たず、一番
勝敗を決すべい。」 と腕まくりをして大乗気、手がつけられたものではない。島野も....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
「馬鹿野郎、覚えていろ」小Dもまた振向いて言った。 この一幕の「竜虎図」は全く
勝敗がないと言っていいくらいのものだが、見物人は満足したかしらん、誰も何とも批評....
「『火星兵団』の作者の言葉」より 著者:海野十三
大戦は、どっちかを完全に叩きのめしてしまうまでは、やめにならないでしょう。そして
勝敗いずれかの鍵は、民族的精神の強弱と、そしてもう一つは、科学力の強弱にかけられ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
うべきである。 武力が戦争で最も重要な地位を占むる事は自然であり、武力で端的に
勝敗を決するのが戦争の理想的状態である。しかし戦争となっても両国の闘争には武力以....