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勝義
「勝義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝義の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
と甘味とが対他性上の消極的または積極的の存在様態として理解される場合には、両者は
勝義において異性的特殊性の公共圏に属するものとして考えられる。この公共圏内の対他....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
。 * 事物の還元性と優越性とは別である。凡ての人間は国民に還元なる意味に於ける
勝義の第一の出発・原理――性格――であることにはならないように。 一つの立場は....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
るものにもその特徴を押し与えているものではあるが、併し本来から云って、日本主義は
勝義に於て観念であり、而も之が云うまでもなく社会の物質的な一定条件から発生するに....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
れない)。それはこうである。ヘーゲルは彼自身にとって存在と考えられる処の概念の、
勝義に於ける所謂概念に相当する側から、その方法を出発せしめる。なる程体系の一般的....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
に対立して、物質的なものが、意識以外に横たわる。
* 物質(又は質料)の概念は
勝義に於ける存在そのものの概念である。存在するということが物質という意味である。....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ねばおかぬ処の、或る脈々たる生きた真理を、世間では文学と呼んでいるのである。之は
勝義に於て、思想と呼ばれているものに他ならないのだ。 独り文芸に限らぬ思想的背....
「性格としての空間」より 著者:戸坂潤
つの存在の性格である。之が私の今までのただ一つの主張である。そして之こそ空間の最
勝義の正面的な取り扱い方であると信じられる。 自然の存在の性格として空間が求め....