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勝訴
「勝訴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝訴の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
合うかどうかを試したのである。幸いにその血が一つに合ったので、裁判は直ちに兄側の
勝訴となって、弟は笞って放逐するという宣告を受けた。 しかし弟は、滴血などとい....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
ございます。 離婚訴訟には、婦人の弁護士がつきます。そして、大抵の場合に婦人が
勝訴になります。時には、良人が何等の悪意も蛮行もない場合に於てさえ婦人は訴訟して....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
)、父はわざと蔵の階下へ通して話をするので他の者がハラハラしたという。この裁判は
勝訴になったのだそうだ。そんなばかな話もあるまいが、私の老母《はは》はうろ覚えで....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
事思いも寄らず。されば重井もその職業とする弁護事務の好成績を積み、その内大事件の
勝訴となりて数万《すまん》の金《きん》を得ん時、彼に贈りて一生を安からしめ、さて....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
し敗けたくはない」と、こう考えるに違いないのです。この際もしも名目上だけでも乙を
勝訴者たらしめることができたら、彼はどれだけ喜ぶでしょう。 英米法の「名義上の....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
戚一同を好まなかった石橋氏の遺志を尊重して、水の尾村が主体となって法廷でようやく
勝訴の判決を得て、水の尾村では近く、柳沼の水を水不足の沢谷郷方面へも供給すべく、....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
作者の遺子吉村いと女より告訴せらる。裁判所は坪内逍遥博士に鑑定を命じ、結局原告の
勝訴となる。 ○一月、菊五郎は病気のために、歌舞伎座の春興行に欠勤。 ○四月、菊....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ずると、二条家では嫡子為世がつづいて争い、漸く二十七年たって正和二年、冷泉為相の
勝訴となった。はじめからいうと三十九年目に当るのである。為相はその後正二位権中納....