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「勝負師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勝負師の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
を省察して、勝負の本質をさとったのであるが、木村という人が又、元来は骨の髄からの勝負師で、彼が今日、新人として出発する立場にあれば、升田と同じ棋理によって出発し....
呉清源」より 著者:坂口安吾
る。然し、これが曲者で、この神様のオツキアイも、呉清源の偉さのせいだと私は思う。勝負師とか、すべて芸にたずさわる者の心は、悲痛なものだ。他人の批評などは、とるに....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
に際して、相手とせりあって発する場合の力というものがある。つまり、勝負強いとか、勝負師の力があるとか云われているものが、これだ。そして、これが、賭というものなの....
桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
あった。そのずぶとさに呆れたばかりのやさきであるし、腕前だけをたよりに生きている勝負師に腕前のせいでしょうと云われてみると、全然そうに違いないような情けない気持....
九段」より 著者:坂口安吾
のしんでいることはできないのである。 看板は碁の旅館であるが、何であれ大手合や勝負師が好きな旅館で、朝日へ手をまわして将棋名人戦もここでやった。私は見に行かな....
勝負師」より 著者:織田作之助
うな凄さを時に伝えて来て、天龍寺の僧侶たちはあっと息をのんだという。それは二人の勝負師が無我の境地のままに血みどろになっている瞬間であった。 坂田の耳に火のつ....
冒した者」より 著者:三好十郎
は死ぬし、死なない時はぶっ殺しても死ぬもんじゃ無いさ。第一、株屋と言った、つまり勝負師がですな、イザと言うセトに、たかが腎臓だのションベン袋だのを気にしていたら....