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「勝軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勝軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
郷義弘。国次の刀。左文字の刀。信虎使用虎の朱印。……信玄軍陣の守本尊刀八毘沙門と勝軍地蔵も宝物の中に加えられていた。手沢の茶椀同じく茶釜。武田家系図。諸祈願文。....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
、先ず密教修験的の霊区であった。他からは多くは※祇尼天を祭るとせられたが、山では勝軍地蔵を本宮とするとしていた。勝軍地蔵は日本製の地蔵で、身に甲冑を着け、軍馬に....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
、列国外交の大帳場たる国際聯盟の前にアグラを掻いている。おまけに、自国の陸軍を常勝軍と誇称し、主力艦隊に無敵の名を冠せ、世界中の憎まれっ児を以て自認しつつ平気で....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を小姓庭へ棄てたので平井還って城内水多しと告げ、一同疑惑するところへ勝家撃ち出で勝軍《かちいくさ》したと記す。城守には水が一番大切故、ない水をあるように見せる詐....
十二支考」より 著者:南方熊楠
うち予も帰朝してそれなりで過した。『南畝莠言《なんぽゆうげん》』の文を読み損ねて勝軍地蔵を日本で捏造《ねつぞう》したように信ずる者あるに、予はチベットにも北京に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、ギリシア帝は特に閹人を愛するからこれだけ閹人を拵《こしら》えて進ずる、なおまた勝軍して一層多く拵えて進ぜようと言いやった。その後また多くギリシア人を虜して一日....
十二支考」より 著者:南方熊楠
らない国王に攻められ逃げる時、靴を逆さまに穿《は》いて命を全うし、再び兵を起して勝軍した故事を、法相《ほうそう》三論の遺教中から学びいたと答えたと記す。津村正恭....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
紗《らしゃ》の羽織に緞子《どんす》の馬乗袴をつけ、朱《あか》い総《ふさ》のついた勝軍藤《しまやなぎ》の鞭をたずさえ、磨《と》ぎ澄ました鐙《あぶみ》を踏んで、静々....
田村将軍」より 著者:楠山正雄
尚さんは横手を打って、 「ははあ、それでわかりました。するとその小坊主というのは勝軍地蔵さまで、大きなひげ男と見えたのは勝敵毘沙門天に違いありません。どちらもこ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
て源十郎に眼を据えながら左手に杯をつきつける。 「のめエ! 乾坤ところを一にする勝軍《かちいくさ》の門出だ。飲めといったらのめ」 「うむ。めでたいのう。このとお....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
からユウジンに移住したと想像されるゴオト族は、年々貢納を納めるということでその戦勝軍を撤退することに同意した。しかしロウマ帝国の富と弱点との危険な秘密が、かくし....
回想録」より 著者:高村光太郎
と及第させた。青年になってからも、本郷の中央会堂の椽の下のところでやっていた酒井勝軍のもとに通ったりして、発声の稽古などしたが、私には酒井勝軍も驚いた。音は知っ....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
一二顆ヲ用テ掌ニ握リ稍温ムレバ則チ柔ク乾果ノ珍物ト為ス也以テ嘉祝ノ果ト為スハ蓋シ勝軍利《カチクリ》ノ義ニ取リ武家特ニ之レヲ重ンズ」(漢文)と書いてあるが、これは....
犠牲者」より 著者:平林初之輔
尻へ、串でつきとおされたような気がした。彼を犯人だと信じきった課長は、勝ち誇った勝軍の将が、敵の降将に降伏条件を指定する時のような、確信に満ちた態度で言った。 ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
死が真に客として歓迎せられることは決して無いのです。 ファウスト いや。勝軍のかがやきのうちに 死が血に染まった月桂樹の枝を顳※に纏う人、 急調の楽につ....